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バイク・雑感
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「 2006年07月 」 の記事一覧
上位免許への道 - 14 - 「補習、みきわめ」
さて、補習2時間目。
なのだが、実はこの時間ともう1時間を連続で予約している。 この日のうちにみきわめまで貰ってしまおうという算段である。 まず、前回クランク攻略に成功したホークⅡでコースを回る。 今回もクランク攻略成功。 特別課題も全てこなして、発着点へ戻る。が、発着点は通過して 教習車の並んでいる場所へ。 「それじゃあ、乗り換えようか」 教官の言葉に従い、教習車をホークⅡからCBXへ乗り換える。 そう、この補習の目的は「CBXでも完璧にクランクをこなす」なのだ。 CBXに跨がってみると、あらためてポジションがずいぶん違うことに気付く。 ハンドル位置、軽い前傾になる上体、ステップ位置・・・。 などと感触を確かめている間にも時間は刻々と過ぎていくわけで、 深く考える暇もなく発着点に戻り、また、コース走行を開始。 ホークⅡに乗り換えた時にも思ったのだが、外周やS字はやっぱりCBXの方が、 楽しく、走りやすい。 『やっぱりCBXはいいなぁ』と、呑気な事を思っているうちにクランクの入り口。 縁石に乗り上げたり転倒した事が、頭の中に鮮明に浮かんできて緊張する。 それを必死にかき消しながら、クランクに進入。 『あれ?』 なぜかは知らねど、不思議なほど簡単に1つ目の角を通過。 『おや?』 あれほど曲がりきれなかった2つ目の角もあっさりと通過。 なんだか狐につままれたような感じでクランク出口に到達。 『クランクってこんなに簡単だったっけか?』 なんとも腑に落ちぬまま、その後の走行をこなして発着点へ。 発着点に着くと、教官から 「できたじゃないですか。良かったですね」 と、言葉をかけられるが、できた嬉しさよりも戸惑いの方が大きい。 が、とりあえずできたのだから良しとすることにして、またA、B両方のコースを 1周ずつ走行。 ホークⅡでの走行で何かを会得したのか、クランク、その他課題で 失敗は一切無く、無事に教習時間終了。 「よく頑張りました。では次の時間はみきわめになります。 この調子なら大丈夫だから自信を持って。では10分後に」 無事にハンコを貰い、ホッとしながら待合室へ戻り、一服。 やっと、ここでクランクを制覇できた喜びが、じんわりと沸いてくる。 が、喜びに浸る暇も無く、検定コースをひたすらチェック。 次のみきわめでは、教習生2人を教官が追尾するという模擬検定の形になる。 A、B両コースの間違えやすいポイントが、おぼろげに頭の中に入ったところで 教習開始のチャイム。 教官に教習簿を渡し、この時間一緒に走る教習生と挨拶を交わして、 まずはジャンケン。どちらが、先頭を走るか決める。 私の希望は、Aコース先頭、Bコース2番手(3番手は教官である)だったのだが、 日頃のくじ運の悪さがもろに反映され、Aコース2番手、Bコース先頭になった。 発着点に停車。Aコースの走行から始まる。 検定とほぼ同様に乗車手順に従い、乗車。そして先頭、私、教官と順次発進。 特にトラブル等もなく走行は淡々と進んでクランクの入り口。 先を走る教習生と適度な間隔を取って進入。 クランクを通過し、一時停止。そして右へ出るのだが、先頭車のウインカーは 左側が点滅している。 一瞬、私が間違えているのかと思ったが、右に出なければコースを周回できない。 『ま、教官がなんとかするか』 そして、彼は左に私は右に。 教官は、クラクションを鳴らしながら先頭の彼を追う。 私はというと停まるわけにもいかないので、ひとりでコースをトコトコ走る。 やがて、彼と教官は戻ってきたが、順番を入れ替えることなく私が先頭のまま Aコースを終了。 次に、Bコース。 記憶は少々曖昧だったが走り始めるとけっこう覚えているもので、 コースミスをすることなく走行終了。 「卒業検定に合格する自信はありますか?」と教官が聞いてくる。 なんだかどこかで聞いたような言葉だなぁと思いながら、 「はい!あります!」元気よく答えると 「よし!これで教習は終了です。今日の走行なら必ず合格します。頑張って下さい」 の言葉と共にみきわめのハンコがポン!と力強く教習簿に押された。 こうして教習は終了し、残すは卒業検定だけとなったのだった。 スポンサーサイト
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 13 - 「補習は続く~よ~♪」
教習3時間目。
というよりは補習1時間目の方が正しいか。 教習時間になり教官の所へ行く。 前回、私を担当した教官が、今回も私を担当してくれるようだ。 なんとなくホッとしながら、教習に入る。 今回も前回同様、コース走行がメイン。 「Aコースからいきます」教官の言葉と同時に乗車。 発進、障害物回避・・・淡々と走行をこなす。 そして、補習の原因となったクランクに到達。 『大丈夫、ちゃんとできる』 自分に言い聞かせながら、ソロリと進入。 だが、しかし、体は強ばり、目線は直前の路面に釘付け。 1番目の角の立ち上がりでパイロンに思いっきり接触し、転倒。 『なんで、できないんだろう?』 情けなく思いながら、倒れたCBXを起こして走行再開。 1周走行して発着点に戻ると教官から降車の合図。 降車した私に 「バイクをホークⅡに替えてみようか?」と教官。 たしかに今のままでは、クランクをクリアできそうもない。 バイクが替わってできるものならそっちの方がいい。 てなことで、CBXからホークⅡに変更。 跨がってみるとホークⅡは、ずいぶんハンドルが高く上体も直立して 不思議な感じ。 メーターに目をやると1~4の数字の付いたインジケーターパネルがある。 『なんなんだ?これは』 疑問に思っていると、「では、Bコースいきます」と教官の声。 我に返って、発進。 1速から2速に入れると先ほどの謎のインジケーターパネルの2が光る。 『おお、これはギアポジションインジケーターだったのか』 なんとも便利な物が付いていると感動している間に走行は進み、 呪わしいクランクに到達。 不安を押し殺しながらクランクに進入。 ハンドルの位置と幅のせいだろうか? 上半身全部でハンドルを切り回すような感じでグリグリと1番目の角をクリア。 そして、今まで曲がれなかった2番目の角。 1番目と同様グリグリと切り回すと、あら不思議。すんなり曲がれるではないか! 「イヤッホー!」 と叫びたかったが、走行中である故自粛して淡々とコースを走る。 発着点に戻ると教官が 「クランク、できたね。良かったねぇ」と声をかけてくれた。 そして、もう一度A、Bコースを1周ずつ走り特別課題の練習をして終了。 だが、私としてはちょっと納得がいかない。 確かにクランクをクリアできたが、ホークⅡでできただけでCBXではできていない。 そんな私の気持ちを読んでいたのか、 「今日の状態なら十分ハンコは押せます。でも、もう1時間やってみる?」 と、教官が聞いてきた。 一瞬、迷ったが 「もう1時間、補習します。CBXではまだできていないし」 「わかりました。次の時間も私が担当します。完璧に仕上げましょう」 ということで、補習は2時間目に突入することになった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 12 - 「クランクに沈む」
初教習から、中1日空いて中型二輪教習2時間目。
順調に行けば、あと1時間で教習は終わるわけだが、そんな筋書きを 裏切るのが私の得意技なわけで・・・。 教習時間が始まり、教官の元へ行く。前回とは違う教官だ。 教習簿と免許証を渡すと、 「小型持っているんだ。ここで取ったの?」 「いえ、大宮試験場で・・・(以下略)」 初教習とほぼ同じ会話を交わし、今回も教習車はCBX400F。 今回の教習からはコース走行がメインとなる。 最初は検定コースの実地説明。 「まず、検定コースを説明するから後ろに乗って」 教官のバイクのリヤシートに乗ってタンデムで検定コースを走行。 合図のポイント、安全確認のポイント等を走りながら細かに教えてくれる。 『教習所ってここまで教えてくれるんだぁ』 試験前に何度もコースを歩き、自分でポイントを設定しなければならなかった 一発試験に比べると、至れり尽くせりである。 1周して発着点に戻ると、「今のがAコース。続いてBコースを走るから」 大概の教習所や試験場と同様に、この教習所も検定コースは1つではない。 ということでBコースを1周タンデムで走る。 発着点に戻り、リヤシートから降りたところで教官から 「どう?わかった?卒業検定までに2つのコースを覚えてね」 うーむ。あと1時間の教習で覚えられるのだろうか? そんな私を急かすかの様に 「それでは、乗車。Aコースから行きます」と声が飛ぶ。 乗車手順に従い乗車して教官の後から発進。 障害物の回避、坂道発進、S字とこなして、クランク。 トコトコと進入し、1つ目の角はなんとかクリア。2つ目にさしかかる。 「あれ?」 進入ラインが悪かったのか曲がりきれない。思わず、足を着いてしまう。 とりあえず、バイクから降りて後ろに下がってバイクに乗って・・・ クランクを抜ける。 その後、見通しの悪い交差点や踏切などを抜けて特別課題。 急制動、スラローム、一本橋は問題なくこなして発着点へ。 そして、今度はBコース。 コースの違いに戸惑いながらも順調にこなして、クランクへ。 『よーし、今度こそ』と気合いを入れて進入。1つ目の角をクリアして 2つ目に進入。が、 「どえぇ~!」 曲がりきれないどころか、縁石に前輪が乗り上げ、バランスを崩して転倒。 「大丈夫か?」と呼びかける教官に、「大丈夫」とうなずきながら発進。 結局、クランクは1度もまともに通過できないまま教習時間終了。 どっと落ち込んでいる私に教官が、 「S字やスラロームはとても上手いのになぜクランクがだめなんだろうね?」 うーん、私に聞かれてもわかりません。 「残念だけど、今日は判子を押せません。この際しっかり練習しましょう」 ということで、補習決定。 こうして、『3時間で卒検』という私の目論みは崩壊したのだった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク R6入院・・・そして代車
先日の記事「失火?」で述べたトラブルにより、R6は本日から入院と相成った。
ただ、入院先がバイク屋からバイク屋経由YAMAHAのサービスに変更になった。 当然これには訳がある。 実は1年以上前から私のR6は高速道路を100~150km以上走行すると、 アイドリングが2000rpm近くまで(通常は1300rpm近辺)上がるという 不思議な現象が継続して起きており、YAMAHAに報告を上げ、対処法を 数回問い合わせしている。 そんな経緯があり、原則的にYAMAHAのサービスは逆輸入車に関して 一切タッチしないのだが、今回は特例的に診てくれる事になった。 いつ、修理が上がるか現状ではまだわからないが少々時間がかかるのは確実である。 てなことで、バイク屋が代車を用意してくれた。 普段だったら、リード90か、ママチャリなのだが今回はこれ。 ![]() ![]() Kawasaki ZEPHYR 1100 ドクター須田で、「輸入車と同等のパワーにしました」仕様らしい。 一見するとサイレンサーが変わっている位だが、吸気やらなんやらも(よくは知らんが) いじってあるそうな。 こんなバイクを貸してくれるのには、やはり裏がある。 詳しくは言えないが、このZEPHYR、年に数日しか動かない。 その程度の稼働では、当然エンジンの調子も悪くなる。 誰か、乗ってくれないかな?と思っていた時にタイミング良く? 1ヶ月平均1000kmは乗る人間(私)が現れたと。 そんなわけで、バイク屋の社長からは「好きに(できるだけ)乗り回してくれ」 と指示されている。 だけど、タイヤが結構硬化していて一部ひび割れもあるんだよな。 まぁ、その状況にあわせて適度に走り回ろうかと思っている次第である。 ZEPHYRで帰宅した後、昨日UPした記事を思い出し、センタースタンド掛けに挑戦。 ちょっと重量は感じたが、一発で掛けられた。 まだまだ勘は鈍っていないようだ。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 11 - 「スタンドが・・・」
さて、中型自動二輪教習初日。
まずは、入所日に受けられなかった適性検査だか試験を受け、 その後待つ事、約1時間。いよいよ教習の始まり。 「よろしくお願いします」と教官に教習簿と免許証を渡す。 教官が免許証をチェックして 「小型を持ってるんだ。ここで取ったの?」と聞いてくる。 「いえ、大宮試験場で一発試験で」と答えると 「ほう。それは凄いねぇ。何回かかった?」と教官。 「9回かかりました」 「いや、それでも凄いよ」 さすがサービス業、お世辞が上手い。 「じゃあ、教習車は・・・小型を持ってるしこっちにしようか?」 教官のひと言で、まだ2台しかない真新しいHONDA CBX400Fに乗れることになった。 「では、最初に取り回しから」 教官の指示に従い、8の字の取り回し、左右に転倒させて引き起こし、 センタースタンド掛けと、限定解除の事前審査と同じことを行う。 8の字取り回しと引き起こしは、何の問題もなくクリア。 そして、センタースタンド掛けに移る。 左手でハンドルを持ち、右手を車体後部の荷掛けバーらしき所を持つ。 右足でセンタースタンドを接地させて 「うりゃ!」 と体重を乗せたがセンタースタンドが掛かってくれない。 「あれ?おっかしいなぁ」 3回試みたが、どうしても途中で車体が戻ってしまう。 教官を見ると、笑顔が徐々に固まりつつある。 『ま、まずい』 手の位置、足の位置をもう一度確かめながら・・・「おりゃあ!」 やっとセンタースタンド掛け成功。 ホッとして教官を見ると、教官も同じ表情をしている。 そして、教習は次の段階。 教官の後について外周を2、3周。 400ccの加速に感動しながら、急制動とスラロームのコースへ。 まず、急制動。 中型二輪は3or4速40km/hからドライで11m、ウェットで14m以内で停止。 教官の合図で後方確認後、発進。 アクセルを多めに開けながら2速にシフトアップ。と、 あっという間に停止開始のパイロン。3速に入れる余裕が無い。 スピードメーターの針は50km/hを指している。 どうしようもないので2速50km/hから急制動。 なんとか停止範囲内で停まると、「そんなにがんばらなくても大丈夫だから」と教官。 次はスラローム。2速で8秒以内に通過しなければならない。 こちらも教官の合図で後方確認後発進。すぐ2速に入れて進入。 なんとなくリズムに乗れたようで、はみ出しもなく規定秒数内で通過。 これを数回繰り返したところで、教習時間は終わり。 最後に、教官に頼んでもう一度センタースタンド掛けに挑戦。 すると、まるで嘘のようにセンタースタンドは1回であっさりと掛かった。 どうも力を入れるポイントが間違っていたようだ。 と、まぁ多少のトラブル?はあったが、楽しい初教習だった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 10 - 「教習所へ」
度重なる苦闘の末、やっと手にした小型自動二輪免許。
しかし、まだ道は半ば。 中型自動二輪免許を取得が、私の目下の目標なのだから。 ということで、以前の記事で触れたように教習所へ行く事にした。 本題に入る前に、まずは当時の教習カリキュラムについて。 当時の中型二輪は、現在普通二輪と名前を変えカリキュラムも相当変わっている。 原付免許取得者を例に取ると 現在の技能教習は、1段階9時間、2段階10時間の合計19時間に対して、 当時は、1段階3時間、2段階3時間、3段階4時間の合計10時間だったような。 もしかしたら3段階も3時間の合計9時間だったかもしれない。 学科教習は現在、1、2段階合計26時間だが、当時は・・・どうなんだろうか? 私の場合、小型二輪免許所持ということで学科は1時間だけだったのでわからない。 ちなみに技能教習は、2段階の3時間を受けてみきわめ→卒業検定となる。 さて、まずは教習所選び。 私の家から無理なく行ける距離にある教習所は2つあった。 1つはバイクメーカー(HONDA)系の教習所。 教習車はHONDAの最新型を数多く揃えているが、けっこう厳しいという評判。 もう1つは一般(言い方がちと変だが)の教習所。 教習車は先に挙げたメーカー系より1モデル古い。が、わりと易しいという評判。 メーカー系の「最新型の教習車」には魅かれたが、厳しいのはちょっと嫌。 という甚だヘタレな欲求により、メーカー系ではない教習所に決定。 さっそく、CB50に跨がり鼻歌混じりで教習所へ。 駐輪場にCB50を停めて、入り口の前に立つ。 自動ドアがウィーンと開き、教習所の中に入った途端、なんとも明るく 華やかな雰囲気に思わず立ち竦んでしまった。 『何ナンダ?ココハ・・・』 思考停止に陥りながらもなんとか自分を取り戻し、オドオドと 入所受付のカウンターに足を進める。 よほど私は不審な行動をしていたのか、カウンターの前に立つか立たないうちに 「こんにちは」と、綺麗な(多分)受付の女性が微笑みながら声をかけてくる。 仏頂面の試験官に慣れ親しみ過ぎた私には、強力過ぎる攻撃だ。 「ア、アノーチュウガタ自動二輪ノ入所ヲ申シ込ミニキタノデスガ・・」 言葉がノドに引っかかり、片言っぽくなってしまう。 そんな私を訝しがることもなく 「どうぞ、こちらにお坐り下さい。説明をしますので」 と、教習の進め方や予約の仕方などなどの説明が始まり、視力検査、 教習簿用?の写真を撮影。 通常だと、この後適性検査だが適性試験を受けるのだが、時間が遅かったので 適性検査だか試験は翌日に持ち越され、その後の予約を取って終了。 「明日からの教習、がんばって下さいね」 との声に送られながら教習所の建物を出る。 建物に隣接された特別課題用のコースでは、教習車がワンワン走り回っている。 それらを眺めながら『明日から400ccに乗れるんだ』(教習所の中だけだが)と、 わくわくする気持ちを抑えながら、CB50でトコトコと帰宅したのだった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 9 - 「俺の奢りだ!」
試験の予約時の失言?で、後がない9回目の技能試験である。
これで落ちたら受験回数2桁に突入というプレッシャーもさることながら、 試験官に何を言われるだろう?それがまた怖い。 「むこう1ヶ月、試験の予約は受け付ない」くらい平気で言いそうだ。 そんな思いを振り払いながら、コースの下見に集中する。 コースを2、3周して気付いたらもう発着場に集合する時間だ。 時間が妙に早く過ぎていることに違和感を感じながら発着場に戻る。 そして、試験官が試験車両に乗って登場。 「え!?」 なんと小型二輪の試験車両がいつものCD125ではない! CD125よりもう少し古めの外観。タンクにはKAWASAKIの文字。 そして、排気音はどう聞いても2ストロークエンジンの排気音。 「いつもの車両が不調なので、今日はこの車両で試験を行う」 試験官の声が、どこか遠い所から聞こえる。 これは陰謀か?何かの陰謀なのか? 私の中から「気合い」「集中力」といったお客様は去っていき、 代わりに「諦め」「無気力」といったお客様が訪問してくる。 そんなお客様と頭の中で遊んでいるうちに私の番になった。 『こうなりゃ自棄だ!』 開き直って試験官に受験番号、氏名を申告し乗車。 だが、CD125との違いに少々戸惑う。 メーターこそ同じ様な物だが、イグニッションとニュートラルランプは ヘッドライト上部の左右に配置されている。 『なんじゃ、こりゃ?』思いながら左側のイグニッションをON。 右側のニュートラルランプを確認するが、ランプが暗くて点灯しているのか、 点灯していないのか全くわからない。 仕方がないので、ニュートラルランプを手で覆い、前屈みで覗き込んで確認。 そして、姿勢を元に戻しエンジンを始動、1速に入れ後方確認後、発進。 走り出すと、どこかに行っていた集中力が戻ってきた。 各ポイントを丁寧に、自信を持って走ることを心がける。 不思議なことになんだか楽しい。 外周に出て加速。CD125よりも加速が鋭い。 シフトミスも無く、外周をクリア。そして一本橋。 規定秒数のことは一切考えない。 試験官の合図と共に後方確認。前方の電柱?に視線を定め発進。 しっかりとニーグリップし体を安定させながら走る。 「大丈夫。絶対に落ちない」言い聞かせながら無事に渡りきる。 渡った所で一時停止。左右後方を確認し発進。 まだ、後方からクラクションは聞こえない。 発着場の裏をグルリと回り左折。発着場に戻り、降車手順に従い、降車。 「一本橋がちょっと早かったか。あとは、おおむね良し」と、試験官。 完走はしたが、まだまだ気を抜けない。 実際、完走した時点で減点オーバー、後に控える急制動まで行けない場合もある。 完走の喜びより、急制動への期待と不安で押しつぶされそうになりながら ただ、じっと全員の試験が終わるまで待つ。 全員の試験が終わり、急制動、スラロームに行ける受験者が発表される。 「小型自動二輪○○番!」 私の番号だ。急制動の手順を思い浮かべながら準備をして移動。 小型自動二輪の特別課題にスラロームは無い。急制動をクリアできれば合格だ。 試験官の合図で、後方を確認し速やかに30km/hにスピードを乗せブレーキング。 思ったいたよりも余裕がある。 試験官から「よし!」と声がかかる。 そして発着場に戻り、試験終了。 建物に戻り、ひたすら合格発表の放送を待つ。 試験官は、暗に合格を匂わせていたが、油断はできない。 「ピンポンパンポ~ン」合格発表の放送だ。 「本日の技能試験の合格者、小型自動二輪○○番、中型自動二輪・・・」 やった!合格だ!! 反省会のメンバーが「おめでとう!」「やったね!」と口々に声をかけてくる。 「ありがとう。ありがとう」 もう、「ありがとう」以外の言葉が出ない。 自動販売機に向かい、メンバー全員にジュースを奢る。 いつの間にか反省会メンバーが15人にもなっていたことに気付く。 合格したことはとても嬉しいのだが、みんなと今日でお別れかと思うと 複雑な気分。 ひとしきり、馬鹿話をして・・・馬鹿話をして・・・。 実は、この後の記憶が大変曖昧なのだ。 そのまま、適性検査を受けて免許が即日交付になった気もするし、 翌日に交付手続きをしたような気もする。 まぁ、とりあえず、私の免許証には自動二輪の項目に1が付いて。 「自動二輪は小型自動二輪に限る」との文字が条件欄に刻まれたのだった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 失火?
失火と言っても「寝たばこが原因で家屋が・・・」ではない。
かと言って、走行中にR6が火を噴いたわけでもない。 なんというかR6がご機嫌ななめなのだ。 具体的に言うと、アイドリング(1300rpm付近)から約3000rpmにおいて 「ブーババッ」てな感じで間欠的に失火現象が起きる。 3500rpm以上では、回転数のせいで目立たないか、補正がかかってくるのか、 この現象は起きない。 現状では、信号待ちでエンジンが止まる等までいかないが大変不安である。 出先でいきなりエンジンが止まって始動不能なんてことになったら目も当てられない。 その上、私の家は昔ながらの住宅地なので道も狭けりゃ、小さいお子様も多く、 人が歩くくらいのスピード域を多用するので、不便このうえない。 てなわけで、先週末に一度バイク屋に行ったのだが、修理中のバイクが5台。 社長1人でやっている店なので、修理にかかるのも数日後になるし R6を預けようにも置いておく場所が無い。 とりあえず、エンジンをかけて社長に状態を再現し説明していると、 いいタイミングでヤマハの営業が御来店。 ヤマハの営業にも一緒に見てもらい、R1、R6で同じ現象の報告が 他店から上がっているか聞いてみたが無いらしい。 結局、R6は来週中に入院。地道に原因を探ることになった。 果たして、どこに問題があるのか?修理が上がったらまた記事にしようと思う。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 試験場の風景 - 予約 -
技能試験に落ちた場合、次回の試験の予約をせねばならない。
予約は技能試験終了後、試験場の片隅でひっそりと行われる。 この予約、試験に直接関わらない係官がするなら、何の問題もないが なぜかその日の試験を担当した試験官が予約受付を行う。 おかげで、試験に勝るとも劣らないプレッシャーがかかる。 次回の受験日を1週間後くらいにした場合は、特に試験官は何も言わず、 黙って予約を受け付けてくれる。 だが、私のように2日後くらいを予約しようとすると、 「教習所(非公認)へ練習に行ったほうがいいんじゃないか?」 穏やかに諭してくる。 試験官の助言はもっともだが、私は教習所へ行く気など全くない。 とりあえず「明日、教習所の予約が入ってます」 等と適当に言って予約を受け付けて貰う。 が、こんな穏やかなやり取りは2、3回目くらいまで。 受験回数が多くなり、なおかつ2日後くらいを予約しようとすると 「お前、本当に練習に行ってるのか!?」 「こんな短い間隔で試験受けても受からないぞ!」 言葉は荒く、私を見る目は大変険しくなってくる。 だが、負けるわけにはいかない。 『逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ・・・』 自分に言い聞かせながら 「はい!練習に行ってます!」(公園の駐車場だけど) 「はい!がんばります!」(意味不明) 決して目を逸らさず、直立不動で試験官に答える。 暫し睨み合いのあと、なんとか予約を通してもらう。 こんな感じで試験後も予約が終わるまで全く気を抜けない。 そして、8回目の技能試験に落ちた後のこと。 またも2日後だか3日後の受験を予約しようとした私に試験官は、 「お前、本当に大丈夫だな?受かるんだな!?自信あるんだな!?」 その言葉に、なんとも不穏な空気を感じる。 『どうしよう?予約を変更しようか?』と、思いながら 私の口をついて出たのはなぜか 「はい!大丈夫です。自信があります!」 「よーし、わかった」 試験官は小さく呟くと、私の予約を通した。 こうして、取り返しのつかないプレッシャーを背負いながら、 9回目の技能試験に臨むことになってしまったのだった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 8 - 「遠すぎた橋」
左肘は軽く腫れ上がり、少し動かすと血がにじんで痛い。
だが、試験を予約したのは転倒する前だし(帰り道だから当然か) 受からない限り、私に明日という日は無い。ような気がする。 というわけで技能試験7回目である。 いつものように受付を済ませ、いつもの顔ぶれでぞろぞろと炎天下の コースを下見&散歩。 妙に人が多いなと思ったら、限定解除の試験日でもあった。 小型、中型と違い、限定解除の試験日はかなり限られている。 週に1回くらいではなかったかと思う。 限定解除組と私達小型、中型組は誰が見てもひと目で見分けがつく。 決して限定解除組が挙動不審であるとかではない。 服装が決定的に違うのである。 小型、中型のようにゴム長靴とか、革靴で靴下の中にズボンの裾を押し込んでたり、 なんて人はおらず、全員バイク用のブーツである。 上着もほとんどが革、もしくはライディングジャケット。 そんでもって、無口。 なんとも迫力のある集団なのである。 そんな観察(下見もちゃんとしている)をしているうちに試験の時間。 小型、中型と限定解除は発着場も違うので、ここからはいつもの光景。 集合、諸注意、準備運動。そして試験が始まる。 自分の順番を待ちながら、限定解除の試験を眺める。 以前にも見たのだが、相変わらず限定解除は凄い。 8の字(現在の大型二輪は無いが)など、試験官が車間距離ほぼ0で 追尾というより完全にあおっている。 『あ~やだやだ』なんて思いながら見ているうちに私の番が来た。 気持ちを切り替え、試験官に受験番号、氏名を申告し乗車。 安全確認後、発進。 今まで「ひと言コメント」で貰ったポイントを思い浮かべながら無心に走る。 そして、外周。 5回目の時の失敗は繰り返すまいと、『2速、3速』ギアを数えながら シフトアップし50km/hに乗せる。 外周の1コーナーが近づいてくる。 ポンピングブレーキで減速し、コーナーを立ち上がる。 立ち上がってすぐに「警笛鳴らせ」の標識。 初めて、CD125のクラクションを鳴らす。 「プッ」想像したより情けない音にがっかりしながら2コーナーへ。 2コーナーをクリアすると障害物。 合図、後方確認、車線変更、また同じ手順で車線に戻り、またすぐに 車線変更。道なりに曲がり停車。 目の前に横たわるのは、鋼鉄製ともコンクリート製とも思える橋。 そう、一本橋である。 公園の駐車場の白線などで練習はしてきたが、実物は威圧感が全く違う。 今までどれだけ多くの受験生の希望と努力を打ち破ってきたのだろう? いや、びびってたまるか。 たかが幅30cm、長さ10m程度のただの道?だ。 試験官が手を挙げて、スタートを促す。 後方確認の後、スタート。 『目線を遠くに。ニーグリップ、ニーグリップ』 ひたすら頭の中で呟きながら、一本橋に乗った。 位置的には、ほぼ中央。狙った位置である。 『ようし、これならいけるぞ』 1m、2m。 と、なぜか左側にスッと進路がずれる。 慌てて立て直す。 視線が前輪に吸い寄せられる。と、 「ズリリッ」 「プッ!」小気味よいクラクション。 もうおわかりのように一本橋脱落、試験中止である。 試験官の後ろについて発着場に戻る。 「なかなか良かったんだけどねぇ。目線とニーグリップの弱さが失敗に 繋がったね。もっとしっかり練習してくるように」 試験官のひと言コメントである。 夕刻。 人気の無い公園の駐車場を、低速でトボトボ走る不審なCB50が 複数の人達に目撃されたそうな。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 試験場の風景 - 勝者は奢る -
あれは、私が小型自動二輪に挑戦を始めて3回目くらいだったろうか。
試験終了後に飲み物の自動販売機前で反省会が開かれるようになった。 最初は私とC、そして実家が煙草屋という理由?でハイライトを愛するRZ50乗りのD、 この3人で始まったのだが、試験がある度に人数が増えていった。 反省会と言っても半分以上は、たわいもない雑談に費やされる。 時間も、試験場の係員から退去を促されるまでの30分程度。 なのだが、同じ境遇同士、話が盛り上がること、盛り上がること。 そんな楽しい?反省会が3回目を迎えた時、とうとう反省会メンバーから 「この裏切り者~」「なんて薄情な奴だ」「お前なんか仲間じゃない!」 「おめでとう」 罵詈雑言、祝いに呪いの言葉が、夏の夕立の様に激しく彼に降りかかる。 しかし、彼の耳には全てが賞賛の言葉に変換されているようだ。 それが証拠に、目尻はだらりと垂れ下がり、口元はへらへらと緩みっぱなしで、 「ありがとう!」「ありがとう!」 何を言っても「ありがとう」 完全に自我が崩壊してしまったようだ。 やがて、まるで体重が1/10になったかのような軽い足取りで自動販売機へ。 自動販売機の前でピタッと止まり、こちらを振り向き、声高らかに 「皆さんにジュースを奢ります!」 「よ!太っ腹!」「いいのか?ほんとにいいのか?」「ジュースじゃ釣られないぞ」 また大騒ぎである。 反省会参加者一同(っても6人だが)にジュースが行き渡ると、Cがおもむろに 「○○さん、合格おめでとう!かんぱーい!」と乾杯の音頭を取る。 「おめでとう!」「おめでとう!」 今度はちゃんと祝いの言葉が彼を包む。 そして、反省会転じて合格祝賀会参加者がジュースを飲み終わると まるでタイミングを計っていたかのように係員から退去命令。 この一件が発端となり、少なくとも私が合格するまでは、 合格者はジュースを皆に振る舞うことが反省会?の恒例行事となったのだった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 踏んだり蹴ったり
落ち込んでいる時に、更に追い打ちをかけられる。
人間、生きていりゃあそんな事もある。ってほど大げさではないけど、 そんな話をひとつ。 6回目の技能試験は、乗車時からつまらぬミスを連発し、発進後数10mで試験中止。 何が原因でミスを連発したのか今となっては覚えていない。 ただ、相当ショックだったことだけ憶えている。 そんな私の気持ちを煽るように試験終了間際に通り雨。 雨がやんでから、Cと一緒に帰る。 ちなみにCと私は、毎回会っているわけではない。 受験回数はCの方がこの時点では少ない。 試験場を出て、橋を渡る。 私のCB50のスピードが乗る頃には、CのMBX50は遥か前方。 あらためて2ストと4ストの加速の差を見せつけられる。 橋を渡りきり、土手に入る。 普段なら土手の上の砂利道を走るのだが、雨上がりという状況なので、 土手の下の舗装道路へ。 道は、いい感じの下り坂。下りきって右90°コーナー。 Cが下り坂にさしかかるかどうかというあたりで、散歩中なのだろうか? 2人の若い女性がコーナー付近を通りかかる。 そして、どういうつもりか知らないが、コーナー入り口のアウト側に立ち止まり、 こちらの方を見ている。 女性の存在を意識したのか「パァーン」とひときわ高い排気音を上げ、 Cがコーナーに突っ込んでゆく。 私もCの後を追う。15mほど離されているけど。 Cがきれいなリーンウイズでコーナーをクリア。 女性達の熱い?視線が、Cから私に移る。 『よし!いくぜ!』 通常比15%増でコーナーに進入。 普段より深いバンク角を保ち、コーナーをクリ・・・ ズシャァー!! 小気味よい音と共に世界が90°ほど傾き、ブラックアウト。 なぜか、道路の端ぎりぎりにヘッドスライディングをかましている。 前方に目をやると、CB50は道路を外れ、草むらでお昼寝している。 起き上がろうとすると左肘と右膝がとっても痛い。 なんとか起き上がり膝を見る。 本日下ろしたての棉パンの右膝には直径10cmくらいの穴、当然膝は擦りむいて出血。 肘は、擦り傷というには無理がありそうな、えぐれたような感じで出血もけっこうひどい。 暑いからと、袖をまくり上げて半袖状態で乗っていたのが失敗だった。 少し落ち着いてからCB50を草むらから引っ張り上げる。 右のウインカーは折れて垂れ下がり、ライトハウスが削れ、 ステップが多少ひん曲がっているが、自走で帰れそうだ。 なんとも丈夫なバイクである。 状況を把握し終えたころにCが心配して戻ってくる。 状況を話してCには先に帰ってもらい、ゆっくりとさみしく帰宅。 膝の傷はそれほど日数を経ずに治ったが、肘は1ヶ月以上かかった。 この転倒からウン10年以上経つが、いまだに傷痕は残ったままである。 そして、この一件以来、よほどの短距離ではない限り半袖状態で バイクに乗る事は無くなった。 最後に。 私達を見ていた?女性達だが、私が転倒したと見るやどっかに行ってしまった。 まぁ、そんなもんだ。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク チェーン&スプロケ交換
以前にも触れたが、R6の走行距離は21000kmほど。
当然のことながらチェーン、スプロケットも摩耗、交換している。 交換時の走行距離は19500km。 まず、チェーンはD.I.DのSブライトシリーズ、シルバーメッキ。 ![]() D.I.Dを選んだのは、前に乗っていたSRX-4に使って好印象だったから。 だが、ここで問題?がひとつ。 R6の純正チェーンサイズは、少々イレギュラーな532。 D.I.DのSブライトシリーズには532の設定は無い。 あるのは、530(50)、525、520である。 カタログを見ると532→530のコンバートは耐久性に問題は無いとされている。 てなわけで、530にコンバートすることに決定。 次にF、Rスプロケット。 こちらもメーカー純正では無く社外品。 スプロケットと言えばAFAMが有名だが、ネガティブな情報を実際に見聞きしたので サンスターを使うことにした。ちなみに歯数はノーマル同様16/48。 で、こちらがFスプロケット ![]() こっちはRスプロケット ![]() ![]() 画像でも歯が減って尖っているのがわかるが、実際は画像より、 もう少し減り方が激しい感じである。 交換後、走った第一印象は当然のことながら『軽い!』これに尽きる。 実際、コーナーとコーナーを繋ぐ直線でスピードの乗りの違いをはっきり感じた。 結局は、摩耗によりそれだけロスが出ていただけなのだが。 また、このチェーンは初期伸びがほとんど無かったりする。 これも技術の進歩ってやつなのだろう。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 7 - 「雄叫び」
技能試験5回目。
四捨五入すると桁が繰り上がってしまう数である。 ついでに言うと片手で数えられる最大の数でもある。 いい加減受かりたいものだ。なんてことを考えつつ、 ニーグリップの練習がてら荒川の土手をトコトコ走って試験場へ。 受付を済ませてコースに出る。 顔見知りの受験者と挨拶を交わし、先輩?方の後ろにくっついて下見。 そして諸注意、準備運動を経て試験が始まった。 普段だと自分の番が近づくにつれて動悸が激しくなるのだが、 なぜか今日の心臓は静かだ。 さすがに5回目となると体が適応するのだろうか? なんてことを思っているうちに自分の番が来た。 いつもの通り、試験官に受験番号、氏名を元気よく申告し乗車、発進。 「ニーグリップ、ニーグリップ」とつぶやきながらコースを走る。 淡々と内周路をこなし、前回クラクションを鳴らされた外周路の手前まできた。 一瞬不安になったが、試験官のバイクは静かなままである。 しっかり安全確認をして外周路へ。 その途端、今まで平静を保っていた心臓がドンドコと鳴り出す。 『しっかり50km/hまで加速、50km/hまで加速・・・』 血迷ってスピード違反をしない様、自分に言い聞かせながらシフトアップ。 2速、3速・・・あれ?今、何速だっけか? トップの4速に入れた気がするのだが、わからない。 愚図愚図していると加速不良(だっけか)で減点だ。 ええい、ままよ。とシフトペダルを爪先で踏み込む。 ウオォ~ン! CD125の空冷OHC2気筒エンジンが、哀しげな雄叫びを上げる。 メーターに目をやるとニュートラルランプが 「へっ、バ~カ」 と嘲笑うように緑色に輝いている。 『あぁぁやっちまったぁ』 完全にパニックに陥った私は、もう1回爪先でシフトペダルを・・・。 今度は強力なエンジンブレーキがかかる。 『あぁしまったぁ!1速だ!』 慌てて踵でペダルを踏み込んでいくが、時すでに遅し。 「プッ!」 試験官が吹き出したかのような音色のクラクション。 外周のコーナーを回る前に試験は終わりを告げた。 ここで、補足説明を。 CD125のギアは、スーパーカブと同様のロータリー式である。 シフトペダルはシーソーみたいな物で、シフトアップは爪先側のペダルを踏み込み、 シフトダウンは踵側のペダルを踏み込む。 ギアの配置は、N-1-2-3-4で、4速からシフトアップの操作をすると、 またニュートラルに戻り、1速、2速・・・となるのだ。 てなわけで、私と同じような目に遭う小型二輪の受験者は結構いたりする。 私も何度か見たので注意していたのだが・・・この有様である。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 6 - 「ニーグリップ」
技能試験1回目より確実に完走に近づいているのだが、結果は出ず
その歩みは蝸牛の如し・・・ で、4回目の技能試験である。 3回目はどうなった?なんて突っ込みは勘弁して欲しい。 3回目で受かっていたら4回目は受けなくて良いのである。 いつものように燦々と降り注ぐお日様の下で準備運動。 『今日こそは』と気合いを入れながら順番を待つ。 普段だと自分の番が近づくにつれて動悸が激しくなっていくのだが、 なぜか今日は平静だ。 そして私の番が来た。 試験官に受験番号、指名を申告し乗車。安全確認をして発進する。 右折、左折・・・いつもより乗れている感じがする。 追尾している試験官のバイクもあまり気にならない。 気がつけば、内周路のほとんどをクリアし、外周路まであとひと息だ。 そう思った途端、妙に試験官の存在が気になってくる。 必死にそのプレッシャーを払いのけ、ここを曲がれば外周路というところで、 「プッ!」 問答無用、非情のクラクションが。 その場でCD125を降りて、駆け出したい衝動を押さえながら試験官の後につき、 発着場へ戻る。 降車して、「ひと言コメント」を貰いに試験官の元へ。 「ニーグリップなんだよなぁ、ニーグリップ。もっとしっかり」 自分では、ちゃんとニーグリップして乗っていたと思ったのだが、 試験官から見ると違うらしい。 なんとなく釈然としない気持ちで受験者の列に戻り、他の受験者の 走行を見学。 そして全員の試験が終了し、試験官からの講評。 「不合格者のほとんどに言えることだが、ニーグリップが甘い」 「少しでもニーグリップが外れたらそこで試験中止になる」 「今日の不合格者の何名かはそれが原因だ」 試験官が私の方を見ながら言う。 どうも私はその「何名か」のうちの1人らしい。 さらに講評は続く。 「では、効果的なニーグリップの練習法を教える。 風の強い日に荒川(試験場は荒川のすぐそば)の土手の上、舗装されていない 砂利道の方をニーグリップして走る。その際、タンクと膝の間に紙幣を挟むこと。 また、挟む紙幣は千円札より五千円札、五千円札より一万円札の方がより効果的だ。 尚、この練習を行う時は、私達に声を掛けて欲しい。 風で飛んでゆく紙幣は授業料として回収するから。以上」 試験場の帰り、物は試しとばかりに土手の上のダートをCB50でトコトコ走ってみた。 すると、ニーグリップの良い練習になることがわかった。 あながち試験官の言う事も冗談ではないようだ。 もちろん、紙幣を膝に挟むなんて豪勢な事はしていない。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらん♪
『なぜだか耳に残って離れない』
『何かの拍子に頭の中をグルグルとリフレインする』 誰しも、そんな歌(曲)があるのではないだろうか? これから紹介する歌もそう言う点では、とても中毒性のある歌である。 http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=29546 曲名は「Ievan Polkka」 北欧はフィンランドの曲らしい。 やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらんびっぱりりんらんぴちたんるんらーりぴたりるんらーるっぱりるぴらんこれかんろっかやきりかんぐー。まっちゃっちゃーやりびだりりんらびりちたんりんらんでんらんどーあばりっかったーばりっぱりーばりびりびりびりすてんてんどんどんやばりんらすてんらんてんやろーわらぶどぅぶどぅぶどぅぶどぅぶどぅーやぶー、わでぃーだんりんらんせんらんどぶだけだげだげどぅーどぅーでーやどー。 こんな感じで歌詞が聞き取れるころには、もうあなたはこの歌の虜。 お仕事の合間に、勉強に疲れた時に、また、バイクや車で走行中に、 この歌がひたすら脳内ループすることでせう。 ちなみに、複数のタブやウインドウで開けば輪唱や重唱も楽しめます。 ただ、破壊力は一段と増しますので、自己責任でお試しあれ。
テーマ:今日の1曲 - ジャンル:音楽 試験場の風景 - スピード違反 -
運転免許を持っている方々は少なからず感じたことがあると思うが、
受験者に必要以上の緊張を強いるかのような、独特の空気が試験場には 流れている。空気というよりは毒気かもしれない。 時に、その毒気に当てられとんでもない失敗をしてしまう受験者もいる。 今日はそんな話をひとつ。 以前の記事で触れたように、筆記試験に合格した受験者は、 午後の技能試験の前に注意事項などを説明される。 その中で「外周に入ったらできるだけスピードを出すように」とアドバイスされる。 外周路は制限速度表示の無い一般道の扱いなので、小型二輪50km/h(現在は60km/h) 中型二輪60km/hが制限速度になるのだが、そこまで出さない受験者が多い。 そのため、こんなアドバイスがあるわけなのだが・・・ ある中型二輪受験者(♂) 試験官に受験番号、指名を申告する声は上ずり、掠れ、傍で見ている私達にも 彼が異様なほど緊張しているのがわかる。 ガクガクと乗車手順を踏んでいる姿はオイルの切れた機械のよう。 それでもなんとか発進する。 『大丈夫かなぁ?』自分達の立場も忘れ、彼を見守る。 が、発進した途端、オイルが各部に回ったのか打って変わってスムーズな走行。 順調に内周路を回る彼に、「よし!」「いいぞ、がんばれ」と小声で声援を送る。 そんな順番待ちの受験者達の声が届いたのかどうかは知らぬが、内周路をクリア。 いよいよ外周に入った。 彼の乗るZ400は、排気音を増しながらグイグイ加速してゆく。 「おお、しっかりスピード乗せてるねぇ」 受験者の間から感嘆とも賞賛ともつかぬ声が上がる。 が、なんか変だ。 加速するのはいいが、どう見ても60km/h以上出ている。 「おい、ありゃやばいんじゃないか?」 そんな声が上がると同時くらいに「プーッ!」とひときわ長いクラクション。 試験中止の合図である。 コースアウトぎりぎりの所でなんとか彼は停止した。 そして試験官の後についてゆっくりと発着場に戻る。 ここまではいつもの光景。 だが、いつも乗車したまま「ひと言コメント」を授ける試験官が、 なぜかエンジンを切り、降車して彼を待っている。 彼が試験官のそばに行った途端 「お前、外周で何キロ出してんだ!」 「95キロだぞ!この馬鹿野郎!」 同時に彼の頭をグーでガツン!と一発。 ヘルメットの上からなので、彼よりも試験官の手の方が痛かったと思う。 試験終了後、彼に聞いてみたら、外周の制限速度はちゃんと知っていた。 だが、緊張のあまり『外周はできるだけスピードを出せ』という言葉に 忠実に従ってしまったそうな。 そんな事も往々にしてあるのだ。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 5 - 「指は4本」
一発試験の厳しさを痛感しただけで終わった技能試験1回目。
だが、落ちこんでもいられない。 「二輪免許。これで合格!」を熟読し、バイトの行き帰りや 公園の駐車場で、ひたすら法規走行の練習をする。 そして迎えた2回目の技能試験の日。 もう筆記試験は受ける必要がないので、昼過ぎに試験場に行く。 今回の試験に備え、ブーツも購入し装備はばっちりである。 手続きを終え、周りを見回すと1回目にみた顔ぶれがほとんど。 その中に、長靴を貸してくれたCの顔も見える。 Cに、あらためて長靴のお礼を言い、一緒にコースを下見する。 話をしてみると年齢は同じ、住んでいる所もそれほど離れていない。 そうこうしているうちに試験の時間。 前回同様、諸注意、準備運動(腹筋、腕立て付き)が終わり試験開始。 私は今回2番目。 最初の受験者は、あっさりと玉砕。少々慌てながら準備して試験官の元へ。 元気良く、受験番号、氏名を告げて乗車。そして発進。 Cと下見した際のポイントを思い出しながら走る。 そして、前回試験中止となった場所を通過。 『お!これはいけるかもしれない!?』と思った途端、 「プッ!」 無情のクラクション。 前回同様、試験官のバイクの後ろについて発着場へ戻る。 降車して、「ひと言コメント」を貰いに試験官の元へ。 「まず、指。何本の指でレバー操作するかわかるな?それと、安全確認。 まだまだ確認が甘い。目線だけじゃなく、しっかり首を回して確認すること!」 頭ではわかっているのだが、ついいつもの癖が出て3本指(中指、薬指、小指)で 操作してしまう。 しかし、後ろから見ていて操作する指までわかるとは恐るべし!である。 コメントの付いた点を頭に叩き込んで、受験者の列に戻る。 あとは他の小型、中型受験者の試験を見学するだけである。 だが、それほど退屈には感じない。 受験者が発進して遠ざかると、 「あそこの車線変更の目標はマンホールだ」 「あそこは曲がっている途中で左のウインカーを出さないと間に合わなくなる」 とか、歴戦の先輩方?がコース解説を始める。 それを横で聞きながら、わからない所を質問したり。 大変有意義な情報交換の時間でもある。 そんな時間を過ごしているうちに全受験者の走行が終了。 そして今日の試験官の講評。 「全体的に確認の動作が甘い。自分ではやっているつもりでも 追尾している我々に認められなければ、それは確認とは言えない。 もっと大げさなくらいの動作で我々にアピールすること」 この日の合格者は中型二輪が1人。小型二輪が2人。 合格率は中型が7~8%、小型が10%程度。 私が合格するまでの期間、この合格率が変わることはなかった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 4 - 「叱られて~♪」
1人、2人、・・・5人終了。私の順番がだんだん近づいてくる。
ここに至って、私が技能試験が、思っていた以上に厳しいことに気付いた。 この時点(5人終了)で、誰もコースを完走していないのだ。 全員、途中で持ち点が70点を下回り「試験中止」となっている。 私が見ている限りでは、何が悪くて試験中止になっているのかわからない。 「これのどこが『易しい』んだよ」思わず呟く。 その間にも試験は順調に続き、7番目の受験者が終了。 受験者への「ひと言アドバイス」を終えた試験官が「次!」と叫ぶ。 いよいよ私の番だ。 『返事、動作はキビキビと元気よく!』という説明を思い出しながら 「はい!」試験官の元に駆け寄り 「受験番号8番!あがてです!よろしくお願いします!」 「よし。乗車して」 「はい!」 周囲の安全を確認し、バイクが動き出さぬ様フロントブレーキをかけ、バイクを起こす。 サイドスタンドを払い、後方を確認し乗車。 リアブレーキをかけてバックミラーを合わせる。 イグニッションをONにしてニュートラルに入っているか確認。 エンジンを始動し、フロントブレーキをかけてギアを1速に落とす。 ウインカーを出し、左足を着いてリアブレーキをかけ、後方を確認後、発進。 コース図と、右左折の手順など必死に思い浮かべながら走る。 が、コースの1/4も走らないうちに 「プッ!」 追尾している試験官のバイクがクラクションを鳴らす。 試験中止だ。 思考停止のまま、試験官のバイクの後について発着場に戻る。 降車手順にのっとり降車して、試験官の元へ。 記録簿をつけおわると試験官が聞いてきた。 「君、試験を受ける前に、非公認の教習所や練習所で練習してきたか?」 「いいえ。でも、自分なりに練習してきました」 と答えると 「お前、試験をなめてんのか!?」 「ここに受けにくる奴らは、そういう所で練習してから試験を受けにきてるんだよ。 それでも、まず1回じゃ受からなくて、また練習して受けにくるんだ」 「そんないい加減な気持ちで試験を受けにくるな!」 「ひと言アドバイス」ではなく、思いっきりお叱りの言葉を頂戴した。 「はい。練習します」 答えて、受験者の並んでいる中に戻る。 自分の試験は終わったが、受験者全員(小型、中型)が終わるまでは帰ることはできない。 気持ちを切り替えて他の受験者の走行を見るが、あまり身が入らない。 そんな感じのまま、全員の試験が終了。 完走者は、小型1人、中型1人の2人だけ。 この2人はコース外の特別課題(急制動、スラローム)専用場所へ行く。 彼らが課題を終え、戻ってくると試験官による、今日の講評。 全体的に合図が遅い、安全確認が中途半端と言う点を指摘された。 そして、次回の試験の予約について説明の後、解散。 一発試験の見込みの甘さを痛感させられた1回目の技能試験だった。 次回の試験は3日後を予約。その間に練習所や教習所に行く・・・ つもりはまったくなかった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 特殊部隊投入
たまには時事ネタなど。
先頃、日本近海に発射された北朝鮮の弾道ミサイル群。 それに対し、現在国連安全保障理事会に対北朝鮮制裁決議案が提出され審議中である。 が、真実とは往々にして表面には現れないもの。 実は、米国は既に経済制裁以上の手段を展開中だという。 イラク情勢が膠着化している現在、米国がそこまでやるのか? 正直、信じられないが私が最も信頼している筋からの情報だ。 『とにかく調べてみよう』 私は半信半疑のまま調査を開始した。 入手した情報は、断片的な2つの言葉。 「Frog Men」 「It's a small world」 そして、ミサイルが発射される前に日本海に米軍艦船が入っていたという情報。 最初の「Frog Men」は、潜水工作を行う=小型潜水艦を使用した上陸作戦と推測した。 しかし、これではあまりにも単純かつ直接的すぎる作戦だ。 そんなはずはない。 しかし、広大な情報の海は、今回も私を救ってくれた。 とあるルートから偶然入手した1通のレポート。 「The Animal's Action Contorol」 一見、動物を調教する為の参考書のようだが、内容は全く違う。 動物の遠隔操作からサイボーグ化、動物の軍事的利点・・・etc 端的に言えば「動物を兵器にする」研究レポートである。 以上の情報を整理すると 動物兵器による北朝鮮上陸作戦が開始されていた という仮説が成り立つ。 だが、あまりにも荒唐無稽である。そのうえ「It's a small world」が何を意味するか あいかわらず不明のまま。なにか裏付けが欲しい。 すっかり行き詰まった七夕の日。 私の元に妙な郵便物が、届いた。 差出人は不明、そのかわりに「七夕@日本海」と意味不明な言葉が書かれている。 『何じゃ、こりゃ?』 首を傾げながら乱暴に封を切る。 簡潔な一文。 「日本海を渡る米軍特殊部隊」 それに添えられた1枚の写真。 やはり私の推測は正しかったのだ!! ![]() 「Frog Men」は、文字通りカエル。上陸用舟艇の代わりらしい。 だが、なぜネズミが? その鍵を解くのが「It's a small world」 「It's a small world」=東京デ○ズ○ーラ○ド=○ッ○ーマ○ス=ネズミ。 謎は全て解けたのだった。 もちろん、この話はほんの一部を除き、全て妄想の産物である。
テーマ:物語 - ジャンル:その他 上位免許への道 - 3 - 「揺さぶり」
なんの因果か幸運か。よくわからないが筆記試験には合格した。
となれば、お次は技能試験である。が、すぐにコースには行かない。 まずは、教室にて技能試験の説明とアドバイスである。 大変優しげな風貌の係官が、 ・安全確認は「これでもか」というくらい大げさでちょうどいい。 ・制限速度表示の無い区間(外周路)は、スピードをしっかり出す。 などなど、ユーモアを交えながら話してくれる。 そして、服装関係の注意事項に話が進んだ。 ・長袖、長ズボン着用。 これは問題ない。 ・ヘルメット、手袋(最悪、軍手でも可)。 これも問題ない。 ・踵の付いた靴。 これも問題・・・・大ありである。 私が履いているのは、ハイカットのコンバース。 思わず、靴底を見たり靴底をさすってみたが、踵は無い! 『どうしよう?技能試験を棄権するか』 だが、到底そんなことを申し出る雰囲気ではないし、そんな勇気もない。 棚ボタとは言え、これで棄権はあまりにも悲し過ぎる。 『どうしたらいいんだ?』 パニックに陥りうろたえている私に気付いたわけではないと思うが、 「手袋を持っていない。とか、踵のない運動靴で来てしまった人は、 他の受験者から借りて下さい。また、頼まれた人は快く貸してあげて下さい」 と、係官のありがたく、慈悲深い言葉が教室に響く。 心の中で係官に感謝しながら、こそこそと周りを見回す。 うまい具合に隣の席の男性(以下C)が、見た感じ同年代で身長も同じくらいだ。 Cの足下を盗み見ると、そこには黒く輝くゴム長靴。 そう、ゴム長靴には踵が付いているのだ。こりゃラッキーである。 淡々と続く、説明の合間をぬってCにそっと話しかける。 「すみません。中型と小型、どちらを受けるんですか?」 「中型です」 「ちなみに順番は?」 「2番目です」 「自分、小型の8番目なんで、長靴を試験の時だけ貸して貰えませんか?」 「あぁ、いいっすよ」 やった!助かった。これで試験を受けられる。 説明が終わり、昼休みを挟んでいよいよ技能試験。 早めに昼食を終えて、コース図を片手にコースを歩いて覚える。 試験時間の5分前には発着場に全員集合。中型、小型合わせて25人程だ。 コース裏手の整備工場から、試験官が試験車に乗って登場。 発着場に試験車を並べる。 小型二輪は、HONDA CD125。なんだか古ぼけたビジネスバイクである。 中型二輪は、KAWASAKI Z400。決して4気筒のFXやGPではない。 それらより前の2気筒のバイクである。 並べ終わると、また整備工場に引き返し、今度は追尾用のHONDA CB125Tで登場。 CB125Tを各試験車の後ろに停め、バイクを降りると 「集合!ただ今より技能試験を開始する。まずは注意事項」 あらためて、諸注意と説明がされる。 試験官は2人。ヘルメットを脱いだ頭は申し合わせたように2人とも角刈り。 レイバンらしき濃いサングラスと合わせてその風貌はとてもカタギに見えない 強烈な威圧感を漂わせている。 諸注意と説明が終わると、一列横隊に並んで準備運動。 たしかラジオ体操第一だったような気がするが、定かでない。 そして体操の仕上げは、腕立て伏せ、腹筋を各20回ずつ。 なんだか高校時代の部活みたいな錯覚に陥りそうだ。 準備運動が終わると、いよいよ技能試験の開始である。 最初の受験者は、休む間もない。 8番目で良かったと思いながら、この雰囲気に完全にのまれていた。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 2 - 「想定外」
試験開始の合図で、伏せていた試験用紙をひっくり返す。
問題数は100問。考え込んでいる暇はほとんど無い。 問題を読んで、回答に迷うものは後回し。すぐわかるものから回答欄を埋めていく。 ひととおり埋め終わり、迷った問題を考える。 ふと、時計を見ると試験終了まで残り10分を切っている。 『やばい』 必死に頭をフル回転させてみるが、焦りのせいで答えが浮かばない。 かと言って空欄のままだと確実に不正解。 もう考えることを放棄し、勘に任せて回答欄を全て埋め終わったところで試験終了。 荷物を持って会場(というか教室)を出る。 合格発表まで、1時間半。 時間つぶしに、飲み物買って、煙草を吸って、試験場の周りをぶらついて、 試験場の中をぶらついて、煙草を吸って・・・いい加減暇つぶしのネタも尽きた。 『早く教習所へ入所申し込みに行きたいなぁ』 などと思いながら、ボーッとしていると、受験者は受験した教室に集合との放送。 教室に戻り、受験時に座った席に着く。係官はまだ入室していない。 背後で友達同士らしい受験者の会話が聞こえる。 聞くとはなしに聞いていると、私の回答と違うところが何カ所かある。 『あぁ、やっぱり落ちた』 はなから受かると思っていなかったが、あらためて確信するとやっぱり落ち込む。 ふっとため息をもらしたところで係官が入室。 受験番号順に受験者の名前を呼んでいく。 「あがてさん」 「はい!」返事をして係官のところに行き、試験結果の書かれた用紙を貰う。 自分の席について、おそるおそる用紙を見ると 90点 『あれ?』点数の下に目を移す。と、 合格 の2文字が飛び込んできた。 なんと、筆記試験に合格してしまった。それも100点満点で90点だから、 ほんとうにギリギリの点数である。 まさに『青天の霹靂』である。 あまりの予想外の結果に素直に喜べない。 だが、現金なもので合格のショックが落ち着くとジワリジワリと嬉しさが。 こうして、午後から行われる技能試験への受験資格を得たわけだが、 運命は技能試験に臨む私に、今一度「揺さぶり」をかけるのであった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 上位免許への道 - 1 - 「決意と準備」
悪魔のようなバイト仲間Bに壊されたCB50も見事に復活。
免許停止まで、あと1点という緊迫しつつも、どこか平和な日々を過ごす毎日。 そんな私の元に1通のハガキが届いた。 ろくに差出人を確認せずに裏面を見ると 「免許取って半年もたってないのに違反やり過ぎ!講習に来なさい!」 初心者累積なんとか講習への招待状?であった。 場所は大宮(現さいたま市)は土呂にある安全運転学校だったような気がする。 どんな講習だったかは、残念ながら記憶に残っていない。 時は、ほんの少し流れて夏休み。 私は、かねてから抱いていた希望を現実にする決意を固めた。 その希望とは「中型自動二輪免許取得」 そうと決まれば早速教習所へ入所手続きをしに行って・・・ なのだが、その時偶然立ち読みしたバイク雑誌にこんな記述があった。 『小型自動二輪免許を一発試験で取って、教習所で中型への限定解除を行えば、 最初から中型を取る為に教習所へ行くより安い』 そう、小型二輪を持っていれば実技教習3時間のみ(筆記は無し)で卒業検定。 結果として、数万円単位で安く上がるのだ。 しかも、小型二輪の一発試験は中型二輪よりも易しいらしい。 たしかに400ccのバイクより125ccのバイクの方が小さいし、そんな気もする。 『よし!小型自動二輪を一発試験で取ろう!』 手段が決まれば次は準備。 買おうと思っていたそのバイク雑誌を棚に戻し、免許コーナーの棚に行く。 何冊か眺めて一番わかりやすそうだった「二輪免許。これで合格!」なる本を購入。 帰宅して、ひととおり読んでみたら、実技試験対策がメインの本だった。 だが、また筆記試験用の問題集を買いに行くのも面倒くさい。 結局、筆記試験対策は机の中に眠っていた原付免許用の問題集と、 免許交付時に貰った「交通の教則」で間に合わせることにして勉強の日々を過ごす。 はずだったのだが、季節は夏。 開放的な雰囲気にすっかり浸った悪い友人達が私の勉強を阻む。 『勉強しなきゃ』と思いながら、友人達との交遊にうつつを抜かして、 気付いたら試験の2日前。 『こりゃ、やばい』と友人達を遠ざけ勉強に専念したのだが、 焦りのせいか、頭に入らない。ひとつ何かを覚えると、覚えていた知識がひとつ蒸発。 結局、筆記は原付免許用の問題集をひととおりやっただけ。 実技は「二輪免許。これで合格!」を数回読んだだけという甚だ情けない状態。 試験当日。 私の頭の中に「合格」の2文字は既にない。あるのは「不合格」の3文字だけ。 しかも、時間を追うごとに「不合格」の文字がリアルに私の頭の中を覆う。 『筆記試験は午前中で終わるから午後から教習所へ入所手続きに行こう』 なんてことを考えながら試験場に到着。 所定の手続きを終え、案内のとおり試験会場の部屋に入る。 それほど待つ事もなく、係官が来て試験の説明。 そして、筆記試験が始まった。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク これは何かの罰?
7月4日。
天気予報では、雨の心配はほとんど無いようだ。 新しいヘルメットの具合を確かめるために出かけることにした。 目的地は、東京都下の某周遊道路。 ごく一部の間では「紳士の社交場」「純喫茶○○○建設予定地」「いつもの場所」 と、囁かれる所である。 途中までは穏やかな日差しに恵まれたが、山が近づくにつれて日差しは途切れ、 雲が低く立ちこめてくる。 『やばいなぁ』と思っていると、シールドにポツポツポツと水滴が。 だが、空を見上げると、雲が高くなってきている。 引き返すか迷いながら走っていると30分ほどで雨はやみ、お日様が顔を出す。 お日様に見守られながら、料金所跡をくぐる。 路面は、ほば完全にドライ。だが、平日は道路作業員の方が草刈りや、 ガードワイヤーの設置作業をしているし、オイル跡なども多いので、 作業場所、路面状況を頭に入れながらいつも休憩する駐車場へゆっくり向かう。 駐車場に着くと、私を含めてバイクは4台だけ。 R6を停めて、煙草を1本吸い終わる頃には私ひとりだけになってしまった。 ちょっと淋しいので駐車場の真ん中にR6を引っぱり出して写真を撮ってみた。 ![]() もう1本煙草を吸って、少し気合いを入れて走り出す。 道はとても空いていて、所々私だけの独占状態。 適度に気持ちよく走り、麓の方の駐車場で今度はヘルメットの撮影。 この時、撮影したのが前回の記事で使用した物である。 ヘルメットの写真も撮り終わり、用を足して戻ってくると、 青い'06 R6が駐車場に入ってきた。 しばし、'06 R6のオーナーととR6の話をしていると、 CB1300とCB400のカップルが駐車場に入ってきて、クルクルの練習を始めた。 それを機に帰ることにして、ヘルメットを被り、メガネを掛けようとしたら、 パキッ! なんだか、軽い音が。 おそるおそるメガネを外してみると ![]() 「ノオォ~!」 画像の通りの有様である。 とりあえず、裸眼で見えないわけではないのでそのまま帰宅の途へ。 『フレーム交換か?いや、安い店で新しいメガネを作った方が・・・』 『俺が何をしたっていうんだ?何の罰だ、これは?』 道中ずっと、いろんな思いが頭の中を錯綜する。 なんだかパニクったまま、それでも無事に帰宅。 一息入れてから、このメガネを買った店に電話して状況を説明する。 すると、 「その状況でしたら、多分テンプルの交換だけで済みますよ」 テンプルの交換、いったい幾らかかるのか、おそるおそる聞くと 「1575円(税込み)です。在庫があれば、すぐ直せます」 回答を聞いて一気に緊張が解けた。 翌日、さっそく店に行って修理を頼むと15分ほどで修理完了。 不幸中の幸いと言ったところである。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 新ヘルメット購入
現在、私が使っているヘルメットはアライのAstro-Tr。
R6の納車に合わせて買ったので使い始めてから2年を過ぎた。 メーカー推奨の耐用年数は3年だから、そろそろメインからサブに回してもいいだろう。 てなことで、上野のUPC RIDE ONに出かけた。 こちらでは、アライヘルメット・ジャストフィットサービスをやっている。 例えば、サイズは57-58だけど、頬がちょっときつい。頭がちょっときつい。 そんな時に、無料で合う厚さのパッド、内装に交換してくれる。また、緩い場合も同様。 微妙にサイズが合わなかった場合、これは心強い。 で、幾つかのヘルメットを試着して、選んだのがこれ。 ![]() ![]() RAPIDE-SR STELLA。 昔からRAPIDE系の口元のスリットに憧れていたし、頭部のベンチレーションが、 RX-7 RR4と同様というのも気に入った。 被ってみると、Astro-Trに比べて入り口が若干狭く感じる。 内装はアライ特有の「面で押さえる」感じ。 また、RAPIDE-SR、Astro-TRの内装はRX-7RR4で使用されている、 「冷・乾」内装ではないが、RX-7 RR4の「冷・乾」内装がそのまま使える。 ベンチレーションの性能は、Astro-Trよりも高い。吸気ダクトの数が多いから当然だが。 ただ、SHOEIのように「風が通ってるぜ」的感覚はあまりない。 SHOEIを「強風」と例えるならアライは「微風」といったところか。 ちなみに私のサイズは、57-58でぴったり。ジャストフィットサービスを 使うことができなかったのがちと残念である。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 連行、そして
「気をつけてな。捕まらないように」
謎の言葉と共にBから渡されたDT50。 違法パーツでも着いているのかと思ったが、そんなことはない。 ただ、妙にすっきりしたような物足りない感じを受けただけ。 きっと、フルパワーでスピードが出るから気をつけろと言ったのだろう。 たしかに最初は2スト独特の加速に少々戸惑った。 だが、慣れてしまえばとても面白い。 『2ストもいいなぁ』なんて思い始めた3日目のこと。 学校帰りに、バイト先に寄ってシフトを確認。まだ日は高い。 ちょっと遠回りして大通りを選んで走り、2ストの加速感を味わう。 『いやぁ、楽しいな』と、ひとりごちながら帰宅。 家の前にDTを停めてヘルメットを脱いでいると 「ちょっと、君、君」と背後から私を呼ぶ声。 振り返ると、お巡りさんが2人歩いてくる。 「なんですか?」 「君!そのバイク、バックミラーが付いてないじゃないか!!」 「ぇえ!?」 信じられない思いで見ると、バックミラーが着くべき場所にはネジ穴だけ。 バックミラー本体は影も形も無い。 最初に見た時の物足りなさの原因はこれだったのか・・・ 妙に納得すると共に 「気をつけてな。捕まらないように」 Bの言葉が頭の中でリフレインする。 『チクショウ・・・』どんなに悔やもうと、Bを恨もうともう遅い。 「さぁ、行こうか」 顔を上げると、路地の突き当たりにはパトカーが1台。 お巡りさん2人に両脇を抱えられ、俯きながらトボトボ歩き始める。 その姿は、逮捕、連行される凶悪犯罪者そのものである。 家の前の騒ぎに気付いた母が血相を変えて家から飛び出してきて 「うちの息子、何をしでかしたんですか!?」 問われたお巡りさん、苦笑いしながら 「いや、整備不良ですよ。たいしたことはありません」 近所の方々の痛い程の好奇の視線に晒されながら、路地を封鎖している パトカーに乗り込む。 乗り込むと同時にパトカーは違う路地に移動。そこで青色の紙にサイン、押捺。 『これで、免停か』 諦めと後悔に押し潰されそうになりながら、お巡りさんに聞く。 「整備不良は何点ですか?」 「あぁ、1点だよ」 『あぁ!免停じゃないんだ!』一気に安堵感が押し寄せる。 途端に饒舌になった私は聞いた。 「あのぉ、私を捕まえるのになんだか凄く大掛かりな気がするんですけど?」 「いや、大通りからいきなり路地に入ったから逃亡すると思ったんでね。 パトカーに追尾されているのに気付いてなかったの?」 「はい、気付いてないし、家はあそこなんで路地に入ったんです」 「こちらは君の家を知らないしな。お母さんには、心配させてすまなかったね」 「じゃ、すぐにバックミラーを買ってきて付けてね」 お巡りさん達は行ってしまった。 家に戻り、ヘルメットを買ったバイク屋へバックミラーを買いに行く。 ちょうど在庫があったのでその場でバックミラーを装着。 翌日、Bに捕まった話をすると 「だから気をつけてと言っただろ」 そういう問題では無いのだが、ミラーが着いていないのに気付かなかった負い目もある。 とりあえず、バックミラーを買って着けたことも伝えると 「言ってくれれば家にあるのに」 のほほんと言い出すBに殺意を覚えたが、ここは我慢。 その場で、Bからバックミラー代をせしめることにした。 この文章を読んで下さった方はきっと疑問に思うだろう。 『なぜバックミラーが無いのに気付かなかったのか?』 当時の私には、バックミラーを使うという概念が一切無かった。 安全確認はすべて目視のみ。これで事が足りていた。 使わないから着いていてもいなくてもわからなかったのだ。 と偉そうに言っても、この間抜けな所業の言い訳にはならんな。 この一件以降、近所の方々の私を見る目が変わってしまったのは言うまでもない。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク バルブジャンプ
相次ぐ違反によりすっかり意気消沈。
周囲の状況にビクビクしながら運転する日々が続く。 だが、そんな私を嘲笑うかのように運命は更なる試練を私に負わせる。 私がバイトに入っていたある晩のことである。 非番のバイト仲間B(私に自転車屋を紹介した)が店に遊びに来た。 ちょうど客の途切れていた時間ということもあり、話をしているうちに 私のCB50に乗ってみたいと言い出した。 Bは、高校生の時からギア付き50ccを乗り回している。 運転は見た事がないが、大丈夫だろう。 彼の頼みを快諾してCB50のキーを渡した。 「長くても20分くらいで戻ってくるから」 笑顔でそう言って彼は店を出て行った。 「おい、Bの奴、戻ってくるの遅くないか?」と店長。 その言葉に時計を見ると、彼が出て行ってから1時間を過ぎている。 「そうですねぇ。ま、閉店時間までには戻ってきますよ」 私自身、バイクに乗ると時間を忘れるタイプなので、 特に不安にも思わずのほほんとしていた。 そして閉店時間。Bはまだ戻ってこない。 彼が店を出て行ってから既に2時間を過ぎた。 さすがに私も不安になってくる。 店長と一緒にBが戻ってくるのをひたすら待つ。 「あいつ、まさか事故ってないよな」店長と少々不吉な話をしていると、 まるで会話を聞いていたかのように、入り口のカウベルが「カランカラン」 振り向くと、汗まみれのBが息づかいも荒く 「エンジンが止まっちゃったよ!」 「はぁ?」何を言ってるんだこいつは?と店長と顔を見合わせる。 パニクっているBに問い質すと、走っていて急にエンジンが止まったらしい。 とりあえず、残ってくれた店長に礼を言って、店を出る。 Bからキーを受け取り、キックペダルを何度蹴ってもかからない。 ガソリンは前日入れたばかりでガス欠は考えられない。 が、いちおうタンクのフタを開けてみると満タン状態。 チョークを引っ張ってみたり、アクセル全開状態でかけてみるが、駄目。 それでは、と2速に入れて押し掛けを試みる。 が、何度やってもCB50は全く目を覚ましてくれない。 『仕方が無い』 意を決してCBを押し始める。行き先は例の自転車屋。 BとかわりばんこにCB50を押し、約20分で自転車屋に到着。 店主に状況を説明すると、2、3回キックしてひと言。 「焼き付いてるっぽいな」 よくわからないが、かなり状況は悪いようだ。 そのままCB50を預けることにして徒歩で帰宅。 2日後、自転車屋に行くと店主がいつもの苦笑混じりに 「ちょっとこれ見てみなさい」 手渡されたのは、ひん曲がった吸気、排気両バルブと傷だらけのピストン。 「エンジンの回し過ぎでバルブが落っこちゃったんだよ」 診断結果は、ピストン、バルブ、バルブスプリング、シリンダー等、 いわゆる腰上をほとんど交換。 部品の入庫状況にもよるが、最短で1週間の入院。 『エンジンの回し過ぎ?』 たしかBはそんなことは言ってなかった。 すぐにBを呼び出して、問い詰める。 すると、最高速はどのくらい出るかしらと、レッドゾーンを無視して、 エンジンを回るだけ回している時に止まったと白状した。 「馬ッ鹿野郎!」 ・とりあえず修理代は全部Bが払う。 ・CB50の入院中は、代車としてBのバイクを私が乗る。 ・今後、何があってもCB50は貸さない。 ということで話をつけたが、なんとも後味の悪い出来事だった。 翌日、BのYAMAHA DT50(規制前のフルパワー)を受け取った。 その時にボソッとひと言。 「気をつけてな。捕まらないように」 後日、この言葉の本当の意味を大きな後悔と共に知る事になる。
テーマ:バイク - ジャンル:車・バイク 白バイ、襲来
私がバイトしていた喫茶店は、雑居ビルの2階にあった。
ビルの正面と側面はそれぞれ駅前通りと脇道に面しており、 1階はガラス張りのマ○ドナ○ド。 バイトの時は、いつも○ク○○ル○の横にCB50を停めていた。 その日はとても良い天気。 ひと月ほど前に青い色紙を貰ったことなど忘れさせてくれるような陽気だった。 バイト先に向かうため、駅前通りをトコトコCB50で走る。 フッと殺気のような物を感じて斜め前方に視線を向ける。 ビルの向かい側にあたる路線バスの転回場。 そこにバスの姿は無く、かわりに青い制服に身を包んだ怖そうな人が、 白い大型バイクに跨がって、駅前通りを行き交う車を静かに威嚇している。 青い色紙を貰った時のことが脳裏に蘇る。 『違反をしなければ捕まることはないんだ』 そう自分に言い聞かせながら、脇道に入るべく左折の合図を出す。 青い制服の人の視線を感じながら左後方の安全を確認。 左折を始めようとした瞬間、どこぞの御夫人が横断しようと歩道を降りて こちらに1、2歩ほど歩きかけたが私を見て立ち止まる。 私と御夫人の間隔は十分なくらいあるので、そのまま左折を続行。 そしてCB50を停め、ヘルメットを脱ぎかけたその時 「ウゥ~~ッ」 甲高いサイレンの音と共に白いバイクが急発進。 『おおっ、誰か違反したのか?』 見ていると、なぜか白いバイクは道路を渡って私の前に一直線。 『へ?なんで?左折の合図、停止の手順、間違いないはずだけどなぁ』 そんな私の思考を遮断するかのように青い制服の人は 「免許証を出して」と無表情にのたまう。 なんだかわからないまま免許証を出すと 「君、今左折してこの道に入ったよね」 「はい。入りました」 「で、君が左折するとき歩行者が渡り始めていただろう」 「はい。渡り始めてましたけど、途中で止まったし、 いちおう安全な間隔だったのでそのまま左折しました」 「君ね。それは歩行者妨害と言って立派な違反なんだよ」 横断歩道を右折、左折等で通過する際、歩行者が進むのを妨げてはいけない。 早い話が、歩行者がいたら横断歩道手前で停まれということだった。 (実際は、歩行者がいるのに構わず突っ走る基地外も多いが) 二度と見る事は無いはずだった青い色紙に、また署名、捺印する。 ひとしきり青い制服の人から叱責のようなコメントを頂戴する。 ふと、背後に沢山の突き刺さるような視線を感じる。 チラッと振り向くと、 マクドナルドのお客様達の冷たい目、目、そして目。 前述のとおりマクドナルドはガラス張り。 私はいい見せ物になっていたわけで・・・ やっと解放された私は人目に触れぬよう、そそくさと2階のバイト先に。 「遅くなってすみません。おはようございます」 と挨拶すると 「おいおい、犯罪はよくないなぁ~。で、何をやったの?」 とニヤニヤ笑いを浮かべ、楽しそうな店長。 実は2階もガラス張りのため、窓際に立つと脇道がしっかり見える。 誰かが私に気付いて、従業員全員(と常連客)で一部始終を見ていたそうだ。 「えぇ、まぁ、ちょっと違反を」と言葉を濁しバイトに入った。 ちなみに歩行者妨害は減点2。前回との合計で減点は4。あと2点で免許停止。 あっという間に免許停止までリーチがかかったも同然の状況になったのだった。
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