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あがてR6

Author:あがてR6
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バイク・雑感
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「 2006年10月 」 の記事一覧
2006.10.31 Tue
MVX250F - 13 - 「痛恨の一開け」
その日は微妙な天気だった。
雲はたっぷりと雨粒を含み、どこに降らせてやろうかと身構えてる様子。
その切れ目をぬって時折、お日様が秋の日差しを下界に落とす。
夏の間中悩まされたペーパーロック現象も、影をひそめMVXは好調だ。
難を言えば、周囲の評判で履いてみた横浜 プロファイヤーが、
ちょっと私の性に合わない感じがするくらい。

私の前方にはRZRのコンビ。
片方がRZ250Rでもう一方がRZ250RRだったと記憶しているが、どちらもカウルを
取っ払い、丸目1灯仕様にしていて私には区別がつかない。
彼らと絡む時はいつもそうなのだが、Rの小さいコーナーで車間が詰まり、
直線、Rの大きいコーナーで離される。
すぐに手が届きそうで、でも手が届かないような、微妙な差がある。
そんな、もどかしい思いをしながら何往復しただろうか。
じわり、じわりと2台との差が詰まって来る。
と、ヘルメットのシールドにポツリと水滴が・・・
だが、路面は今だ乾いたまま。このペースなら2往復後には背後に食いつけるはず。
ここでやめるわけにはいかない。
彼らの背中を睨みつけ、追いかける。

何度目かの上りが終わり、頂上でUターン。
次の下りで完全に食いつけそうだ。
雨粒は先ほどより少し多くなってきたが路面は変わっていないようだ。
Uターンを終えたRZRのコンビが乾いた排気音を響かせ最初のコーナーに向かう。
負けじと私も後を追いかける。
最初のコーナーは左複合のブラインド。
Uターン前の上りで歩行者等がいないのは確認済なので思い切りインに飛び込む。
コーナーを立ち上がった彼らの背中が目に入る。
『よし!いける!』
思わず、アクセルをグイッと・・・
その瞬間、世界が90°横倒しになり、MVXは火花を散らして滑りながら
RZRのコンビを追ってゆく。
横倒しになり、滑りながらもセンターラインを割らないのは持ち主の教育の賜物か。
肝心の持ち主は、仰向けで路面に頭を打たないよう、首だけ上げて滑る。
冬季オリンピック等で見る1人乗りソリのリュージュ、あんな感じで対向車線を
斜めに横切り、うまい具合に退避スペースに滑り込む。
『おお!助かった』その瞬間、後頭部に「ゴンッ!」と衝撃が走る。
退避スペースは枕1つ分ほど路面より低くなっており、首を上げていても、
自動的にいい感じで頭がぶつかるのだ。
衝撃の余波が治まるのを待ってゆっくりと立ち上がる。
MVXの方に目をやると、既に起こされて路肩に停められている。
やはり、滑ったままで彼らを追いかけるのは無謀だと思って止まったようだ。
傍に寄ってあちこち見るが、ハンドルグリップ端部とマフラーが少し、
センタースタンド(なぜか転倒時に出た)が削れているだけで走行に支障はない。
MVXを路肩に停めてくれた連中に礼をして、ヘルメットを脱ごうと手を掛けると
なんだか顎のあたりが妙な手触り。
不審に思いながらヘルメットを脱ぐとヘルメット底部のふちゴムが一部外れている。
「なんじゃ、こりゃ?」
ゴムの外れた部分の帽体はとても薄い。こんなんで大丈夫か?ってくらい薄い。
道理でアライ、ショウエイとは比べ異様に軽いわけだ。
なんだか騙されたような気持ちになり、落ち着くために煙草に火をつける。
だが、2、3服すると今度は気持ち悪くなってくる。
AGVが悪いのか?それとも光○で売っているAGVだから悪いのか?
どうなのかわからないが、二度とAGVは被るまいと思ったのは事実である。

と、まぁかように雨の降り始めは危険であり、ラフなアクセルワークは
怪我の元である。
どうかライダーの皆様は、車種を問わず、気をつけていただきたいと思うのである。
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2006.10.30 Mon
いざなう、またはナンパ
昨日のことだ

散歩がてら、ふらりと買い物に出た。
このところにない暖かい陽気、このまま真っすぐ帰るのは勿体ない。
ちょっと遠回りして、遊歩道を歩く。
道の両脇を彩る草花達もすっかり秋の装い。
空はどこまでも高く青く、日差しは強めだが優しい。
その気持ちよさに、思わず深呼吸。
と、背後で「チリン」場にそぐわぬ音がする。
振り返ると、脇の道から来たのか、佇む姿がひとつ。
普段の私ならば、そのまま踵を返し歩き出すだろう。
なのに、なぜだろう?
思わぬ言葉が私の口をついて出る。
「ほんの少し、あなたの時間を私にいただけませんか?」
嗚呼、私は何を口走っているのだ。
彼女の瞳に怯えの色が走り、ジリッと後ずさる。
初対面の男にいきなりそんな事を言われたら、怯え、逃げようとするのは当然だ。
慌てて私は詫びの言葉を述べる。つもりだったのだが、
「決して怪しい者じゃありません!信じて下さい!」
出たのは、追い打ちをかけるだけの言葉。
世界が暗転し、空気が硬直する。

どのくらいたったのだろう。ふっと硬直した空気が緩む。
聞き取れないほどの小さなつぶやき。私に寄り添う温かな気配。
信じられない展開に私の理性は崩壊してゆく。
震える手で彼女の柔らかな、とても柔らかな髪を撫でる。
応えるように彼女が強く寄り添ってくる。
私は本能のおもむくまま、彼女の顎にそっと指を添える。
一瞬だけ彼女は私を見つめたが、そっと瞳を閉じ、顔を上げる。
指に伝わる彼女の温もりを掬いとるように二度、三度、顎を撫でる。
ふっと彼女は瞳を開き、私をじっと見つめ








「ニャア」


20061030193403.jpg

「彼女」である。
便宜上、彼女としているが、実は性別は不明である。
なんたって初対面だしぃ、オスかメスか確認してないしぃ。
とにかく、楽しく遊んだ(遊ばれた?)日曜の昼下がりだった。

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2006.10.29 Sun
MVX250F - 12 - 「溝」
夏のある日のこと。
バイトが休みだった私は、例のごとく正丸峠に向かった。
頂上に着いてみると、さすがに平日だけあってUターンするバイクの姿は無い。
休日の狂騒状態が嘘のようだ。
1往復目から思いっきり走りたい衝動にかられるが、ここは我慢。
一度、路肩に停まって深呼吸。ゆっくりと走り出す。
気温は高いが涼しい風がそよ吹く中、下り最初の左ブラインドコーナーに進入。
アウト・ミドル・ミドルのラインで立ち上がる。
すると、2番目の右コーナーあたりに作業服姿の人が数人。
何かの工事をしているようだ。
とりあえず減速し、対向車に注意しながら徐行して工事現場を通過する。
『特に路面が悪いわけでもないのになんの工事だろう?』
どうも腑に落ちないが、その日はそれ以上考えることもなく2往復だけして帰った。

2週間ほど経った日曜日。
いつものように昼下がりに正丸峠頂上に到着。
なんだか、いつもよりUターンしているバイクの数が少ないようだ。
『また、事故でもあったのか』
暗澹たる気持ちで、Uターンする連中が途切れるのを待ってゆっくり下る。
最初のコーナーを過ぎ、前回来た時に工事をしていた2コーナーにさしかかる。
「!」
真新しいアスファルト路面には、まるでレコード盤のように満遍なく溝が。
『なるほど、この前の工事はこれだったのか』
たしかに初夏の頃から、減速帯ができるとか、奥多摩周遊道路のように
センターライン上にポールが立てられるという噂はささやかれていた。
そのくらい正丸峠の状況は悪化しており、遅かれ早かれこのような事になると
薄々感じてはいたのだが・・・。
2コーナーを抜けてさらに下る。
溝は、上り、下り問わず多少スピードの出そうなコーナーの殆どに施されている。
『これで、正丸峠も終わりか』
諦めとも悲しみともつかない気持ちがこみ上げる。

夕刻。
車はほとんどいなくなり、ガラガラに空いた正丸峠を最後の一走りとばかりに走リ出す。
そして、溝入りコーナーにさしかかる。
『おや?』
最初の印象と違う。
確かに溝のない路面に比べ、多少ラインが変えにくい感じはするが、
路面のグリップは問題なく感じる。
『なんだ。走れるじゃん』
思わず、顔がニヤけてしまう。
というわけで、正丸峠通いはまだまだ続くのであった。

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2006.10.28 Sat
衝撃 - モーターサイクルショーにて -
前回の記事をUPした後で、ふと思い出したことがある。
そんな話しをひとつ。

時は1984年か1985年。
2st250クラスは、NS250、RG250Γ、RZ250RR、KR250と盛り上がっている頃、
4st250クラスは、相変わらずVTの一人勝ち。
'84年にモデルチェンジして2型になり、累計販売台数10万台を突破。
「二輪のカローラ」と揶揄されながらも人気に翳りは見えない。
そんな中、「世界初の水冷4気筒250cc市販車」スズキGS250FWを発売。
人気を博すかに見えたが、「重い」「遅い」と周囲では散々な評価。
乾燥重量158kg、最高出力36PS/11000rpm、最大トルク2.3kg-m/10000rpmという数値は
対VT比で、乾燥重量+6kg、最高出力-4PS、最大トルク同一だから、それほど
悪い数値でもないような気がするのだが。
またカワサキは1983年に並列2気筒のGPz250を発売。
メンテナンスの楽なベルトドライブに、GPzシリーズ一連の流麗なスタイルは
私的にはグッとくるものがあったが、指向が少々ツーリング向きなのか、
人気車種にはなり得なかった。
ヤマハはどうかと言うと、並列2気筒のXS250くらいしか記憶に無い。
スタイル的には好みだったが、乾燥重量163だか166kgと重いマシンだった。
と、まぁこんな状況の中、近所の友人(CB50を売った相手)に誘われて
モーターサイクルショーに出かけた。
えらい人混みのをかき分け、各メーカーのブースを回る。
スズキのブースで、少々地味なノンカウルの新型ロードスポーツを発見。
「GF250」と言うらしい。
貰ったカタログによるとGS250FWの後継車のようだ。
乾燥重量139kg、最高出力41PS/12500rpm、最大トルク2.4kgと全てにおいて
VTを凌駕している。
「さすがスズキだ」などと友人と話しながらホンダ、カワサキと回り、
最後に辿り着いたヤマハのブース。
なんだか妙に小さいハーフカウルっぽいバイクがある。
白いボディに赤いシート。その小ささと相まって女性に受けそうな感じだ。
誰でも跨がって良いようなので、早速跨がってみる。
異様に軽く、シート高も低い。幅もVT並みとは言わないがとてもスリムだ。
名前のプレートを見ると「FZ250 PHAZER」とある。
『なるほど。2気筒の女性向けバイクか』
そんなことを思いながら、コンパニオンの女性から「FZ250PHAZER」の
チラシを受け取り、歩きながら諸元を見る。
「乾燥重量138kgか。やっぱり軽いな。最高出力45馬力ね。え?45馬力?」
立ち止まり、諸元をじっくり見てみる。
水冷DOHC4バルブ並列4気筒、最高出力45PS/14500rpm、最大トルク2.5kg-m/11500rpm
と、信じられない数値が載っている。
慌ててヤマハのブースに戻り、PHAZERのエキパイを見る。ほんとに4気筒だ。
跨がってタコメーターを見るとなんと16000rpmからレッドゾーン。
『こんなバイクが出るなんて・・・すげぇ』驚嘆する反面、
『こんなの出たらGF250の立場は・・・可哀想なGF』とGF250に同情してみたり。

FZ250 PHAZER発売の翌1986年、ホンダは4気筒、同じ45馬力のCBR250を発売、
ヤマハも同年、FZR250にモデルチェンジ。
スズキはGF250の出力を上げ、45馬力に。またGF250Sというハーフカウル仕様も発売。
カワサキだけが、2気筒に拘り?GPZ250R(43馬力)を経てGPX250Rで45馬力を達成。
こうして4st250クラスの進化も一気に加速していったのであった。

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2006.10.27 Fri
MVX250F - 11 - 「5馬力の差」
2代目MVXで、本格的に正丸峠に復帰した1986年。
ホンダは、1984年発売のNS250R/F。ヤマハはRZ250R(43馬力)からRZ250RRへ。
元祖スズキは、1983年発売以来RG250Γを毎年モデルチェンジさせ続け、
カワサキも1984年にタンデムツインという独特のレイアウトのKR250を発売。
と、2スト250ccクラスは全社45馬力のマシンになって久しい時代。
では40馬力のMVXがひときわ遅いかというとそうでもなかった。
ついて行けない時もあれば、逆に引き離すこともでき、つまるところ乗り手次第。
5馬力程度の差なんて大したことは無い。と思っていたのだが・・・。

上記の文を読んで「おや?あのバイクが抜けてる」と思う方もいらっしゃるだろう。
そう、あえて上記の文からは抜いている。そうしないと話が続かないのである。
そのバイクとは、「ヤマハ TZR250」(1985年発売)

たしか、夏の頃だったと思う。
いつものように午後に正丸峠に行くと、このところよく話しをするライダーが
満面の笑みを浮かべながら
「あがてさん、買っちゃいましたよ」
「え?何買ったの?」
「これ、これ」
そこにはピカピカのTZR250。
既に他の常連のTZRも見ているが、見る度に凄いバイクだと感じる。
「で、TZRってどう?やっぱり速い?」と聞くと
「もう、RZとは別物ですね」
ちなみに彼はRZ250Rからの乗り換えである。
馬鹿話で時間を潰し、交通量が減った頃を見計らって一緒に走り出す。
1往復を下見に費やし、2往復目からペースを上げる。
今までならば、コーナーごとに少しずつ彼を引き離していけたのだが、
今回は、しっかりついてくる。
逆に上りでは、私より速いかもしれない。
3往復目が終わったところで頭を彼に譲り、後ろにつく。
下りでは離されることなくついて行けるが、ブレーキングポイントは
彼の方が明らかに奥だ。
かと言って、彼の背中からは無理をしている空気は感じられない。
いつものように安定している。
下りきってUターン。
上りになると、少しずつ離される。
MVXよりも低中速のピックアップが良いのだろうか。
私より明らかに立ち上がり時の回転数は低いのだが、遅れをとってしまう。
特に数少ない直線区間では加速の違いに愕然とする。
そんな状況のまま、更に5往復ほど繰り返しMVXのブレーキタッチが
おかしくなってきたのを期に待避所に入る。

たかが5馬力、されど5馬力。
というか、たった5馬力の差とはとても信じられない。
もちろん、ブレーキやフレーム等全てにおいて違うのは当然だが
現代バイク(当時の)の進化具合にあらためて度肝を抜かれた1日だった。

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2006.10.27 Fri
ホテルの前にご注意 「今夜は帰さないよ」( ̄ー ̄(--*)「ヤダワ・・・」
はじめに。
意味深なタイトルだが、決して艶っぽい話ではないことをあらかじめお断りしておく。

季節は夏。
海に山に開放感にあふれた若人が集う季節である。
そんな世間の動きはどこ吹く風と、暑苦しい革ツナギに身を包み正丸峠に通う日々。
天気は快晴、MVXも快調、楽しく走れて大満足。そんな帰り道。
R254は大渋滞。車の列は小刻みに動き、ドライバーの顏には疲労の色が濃く浮かぶ。
そんな車列を横目で眺めつつ、前後左右に注意を払いながら左側をすり抜ける。
と、前方になんだか見た事のあるバイクが現れる。
カワサキGPz400Fだ。
適度に車間を取り、ペースを合わせてついて行く。
見知らぬGPzと私のすり抜けツーリング?は1時間も続いただろうか。
GPzが、とあるラブホテルの前に差し掛かった瞬間、
車列から1台の車がホテルに入ろうといきなり左折を開始する。
『あ、危ない!』
思う間もなく
「ドガシャーンッ!!」
GPzの横っ腹に車が突っ込む。
GPzは転倒し、ライダーは文字通り宙を舞い5~10m先の植え込みに墜落。
即座にMVXを停め、ライダーの元に駆け寄る。
植え込みに落ちたのが幸いだったようで、ライダーはなんとか歩けるようだ。
肩を貸してGPzの近くに座らせる。
車に乗っていたアベックは放心状態。
「バカヤロウ!何やってんだ!とりあえず車を下げろ!」
思いっきり怒鳴りつけると、ドライバーは我に返ったのか少し車をバックさせる。
無惨な形になったGPzを起こして路肩に停め、車も路肩に停めさせる。
車から出て来たドライバーは、相変わらずパニクっているようで
「事故を起こしたのは初めてなんで・・・」などと訳のわからんことを口走っている。
「とりあえず、そこに居ろ!電話してくるから!」
ホテルの入り口を抜ける。が、ホテルと言っても離れ形式というのだろうか?
バンガロー風の建物が敷地に点在している。
管理小屋?で電話を借り、警察に電話、併せて救急車の手配も頼む。
電話を終えて現場に戻ると「どうもすみませんでした」と、ドライバーが私に謝る。
私に謝罪されても困るのだが。
ライダーはと言えば、最初のショックも治まり結構落ち着いている。
ただ、肩から落ちたようで相当肩に痛みがあるようだ。
待つ事しばらくして事故処理の警察車両と救急車が到着。
現場検証が始まる。
被害者は、すぐに救急車へ。加害者の事情聴取と共に私も事情聴取。
処理がほとんど終わった所で、そばにいた警官に
「被害者のバイク、どうしましょう?」と尋ねると
「君がバイクを買った店なんかで引き揚げてもらえないかな?」
うーむ、困った。私に行きつけのバイク屋など無い。どうするか。
ふと、VTを買ったバイク屋が現場から5kmほどの場所だったのを思い出した。
しかも同じR254沿い。
きっと引き揚げてもらえるだろう。ということでそのバイク屋に向かう。
時刻は20時ちょっと前。事故からもう3時間近く経っているのに驚きながら
バイク屋の入り口をくぐる。
閉店の準備をしている店員に
「すみません、事故車両の引き揚げをお願いしたいんですが」
と、声をかけると
「はぁ、でももう閉店時間になりますから」とすげない返事。
「そこをなんとかお願いします」何度も頭を下げてお願いすると
「じゃ、一緒に来て下さい」店員の後について店の中へ入ると閉店前のミーティングなのか、
店員が全員ズラリと机を囲んでいる。
その中の一番偉そうな人が「どうした?」と店員に声をかける。
『ん?どっかで聞いた声だなぁ』
声の主を見ると、私のバイト先の先輩だった人ではないか。
「Iさん!」
「おお!あがて。こんな所でなにやってるの?」相変わらずの物言いだ。
事情をIさんに説明すると、私を案内してくれた店員に「お前、行ってこい」
思わぬ偶然に感謝、感謝。おかげでGPzは無事に引き揚げることができ、
被害者が取りに来るまで保管してもらえることになった。

2週間後、被害者から電話があった。
容態を聞くと鎖骨を骨折したが、それ以外の怪我は無く、経過は順調とのこと。
それから2週間後。
Iさんにお礼がてら、バイク屋に遊びに行く。
GPzがどうなったか聞くと、直せば乗れる状態だったが被害者は、もう怖くて乗れないと
バイクを降りてしまったという。そしてGPzも直すことなく廃車になったと。

なんともやりきれない話である。

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2006.10.25 Wed
MVX250F - 10 - 「ブレーキが・・・」
初代MVXを失った重く暗い冬が終わり、春。
正丸峠の路面を覆う氷は消えたが、所々山肌から流れる水が路面を横切る。
お世辞にも状況は良いとは言えないが、とにかく走れるシーズンに入り、
2代目MVXによる正丸峠通いが始まった。
さすがに4ヶ月以上正丸峠から離れていたせいか、ペースは上がらない。
だが、焦って無理をしても待っているのは転倒や事故だけだ。
そんなことを思いながら、じっくりと感覚を慣らす。

そして初夏。
ブレーキングポイント等の修正も完了し、安定した走りができるようになった頃、
それは起きた。
いつものように最初の1往復を下見に費やし、徐々にペースを上げる。
5往復ほどした所でいつもの待避所に入り、少し休憩と談笑。
気温はぐんぐん上がり、初夏というよりは夏のようだ。
交通量が減って来たところを狙い、また走り出す。
1往復、2往復。
前の方に観光の乗用車がいたせいか、数台の集団になる。
偶然できた集団で、そのまま往復していく。
全員ほぼ同じ速さなのか、つかず離れずでなんだか楽しい。
5往復、6往復・・・
7往復めの下り。とても短い直線の後にある7コーナーに向けてブレーキング。
「あれ!?」
ブレーキのタッチがおかしい。
前の周回より、レバーの握り代がかなり深くなっている。
制動力も若干落ちているように感じる。
『???』
エア抜きはしてもらったばかりだし、なんなんだろう?
とりあえず、残りのコーナーはいつもより手前でブレーキング。
峠の終わりで後続のバイク全てに前を譲り、Uターン。
あまりブレーキに負担をかけないようなペースで待避所に戻る。
談笑していた常連に「ブレーキがおかしくなっちゃった」と泣きつくと
1人が、「フェードかペーパーロックじゃない?インボードは放熱悪そうだし。
しばらく休憩してりゃ治るから、こっちこいよ」
本当かな?と半信半疑で、とりあえず談笑の輪に入る。
1時間くらい馬鹿話に花を咲かせていただろうか。
話しの輪から抜け、MVXのブレーキレバーを握ってみる。
さっきのグニャグニャなタッチが嘘のように元に戻っている。
それを見ていた常連の1人が
「とりあえず、ブレーキフルードをDOT4に交換しなよ。それで大丈夫だと思う」
と助言をくれた。

その後、助言に従いフルードをDOT4に交換し、多少はましになったのだが、
やはり真夏に気合いを入れて走ると5往復程度で握り代が深くなり、
休憩を余儀なく強いられる。
と、まぁインボードディスクの新たなネガティブ面を発見したのだった。

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2006.10.24 Tue
「ヘルメットが・・・無い!」
あれは確か、MVX(2代目)に乗り始めた頃だ。
まだ寒い時期ということもあり、電車で通学。
それでも、バイトの時間の関係で最寄りの駅まではMVXで行っていた。
そんな時に邪魔になるのがヘルメット。
かさばるし、重くはないがそれなりの重量もある。
朝のラッシュ時には、なかなか迷惑になる代物である。
そんなわけで、いつもヘルメットホルダーに掛けていたのだが・・・

学校が終わり、電車に乗ってトコトコと最寄りの駅まで帰る。
電車を降り、改札を抜けMVXの待っている駐輪場まで徒歩3分。
『今日はバイトも休みだし、ちょっと走ってから家に帰るか』
なんてことを考えているうちに駐輪場に到着する。
大小のバイクや、チャリンコの並ぶ中をすり抜けてMVXの傍まで行く。
MVXを見た瞬間、何かが足りないような気がする。だが、何が足りないのか
すぐにはわからない。
とりあえずGパンのポケットからMVXのキーを取り出し、
ヘルメットホルダーのロックを解除しようと・・・
「ヘルメットが無い!?」
そう、朝ヘルメットホルダーにしっかり掛けたはずのArai Astro(銀色)が
影も形も無くなっているのだ。
そして、ちゃんとヘルメットホルダーに掛けていたことを証明するかのように
ホルダーにはDリングから先の顎紐がプラプラと風に揺れている。
「Shit ! なんてこったい!」
毒づきながら周りを見回すが、銀色のヘルメットを抱えた怪しい奴もいなければ
人っ子ひとりいやしない。
さて、どうするか。
どうするかと言ってもヘルメットが無いから乗ることはできない。
MVXをこのままにしてヘルメットを買いに行くか、MVXを押して帰宅するか、
その2つの道しかない。
意を決して、ハンドルロックを解除しMVXを押して駐輪場を出る。
すれ違う人が皆、怪訝そうな視線を投げかけてくるが、気にする余裕は無い。
かれこれ1kmほども押しただろうか。
ほとんど交通の無い道路にさしかかった時、誰かが私の頭の中に囁きかける。
「もう、疲れたろ。ここから乗っちまえよ。捕まりゃしないぜ」
フラフラとその言葉に従おうとした瞬間、違う誰かが囁く。
「ダメだよ!ちゃんと法律で決まってるじゃないか」
そうだ!やはり法律は守らないと。思い直してまたMVXを押し始めると
「お前が悪いんじゃない。ヘルメットを盗んだ奴が悪いんだ。
だから乗っても大丈夫だって」

また、誰かが囁いてくる。
私は思考停止状態のまま、MVXを停め、ゆっくりとキックペダルを引き出す。
「だめだよ!そんなことしちゃだめだ!」
頭の中で誰かが叫んでいるが、無視してキックペダルを蹴りこむ。
「ベベーン!」MVXのエンジンが雄叫びを上げる。
即座に跨がり、前後左右を確認して発進!
家に着くまでの数分間は、私の人生における最長の数分間だった。

ちなみに盗まれた銀のAstroだが、VT、初代MVXを潰した時に被っていた
いわくつきの物である。
果たして犯人が盗んだ後、無事に過ごせたかどうか・・・。

そして週末。
私は上野の某大手用品店でAGVのR・マモラレプリカを購入した。
そしてこの盗難以来、バイクから離れる時はよほどの事が無い限り、
ヘルメットは持ち歩いている。

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2006.10.23 Mon
MVX250F - 9 - 「危機一髪」
今日は、雨。
てなわけで、ある雨の日の出来事をひとつ。

その日、朝は晴れていたのでMVXで学校へ行ったのだが、昼頃から雨が降り始め、
授業が終わる頃には本格的な雨になった。
『これは、カッパを着ないと駄目だな』
駐輪場で、シングルシート風小物入れからカッパを取り出しガサゴソと着込み、
MVXに乗って駐輪場を出る。
さすがに雨天では、パワーバンドをキープする走りはリスクが高い。
「ベロベロベーッ」と中回転域の不整爆発ゾーンを多用する走り方になる。
その上、空は暗いわ、路面に気を使うわ、体は冷えるわでなんとも気が滅入る。
唯一の救いは、霧雨と違い雨粒がシールドにへばりつくことなく流れてくれるので、
それなりに視界が良いことだけ。
少しでも陰鬱な気分を紛らわそうと「あっめ、あめふっれふれかぁさんが~♪」
などと半分自棄で歌いながら走っていると前方の信号が赤に変わる。
インボードディスクは、雨天時でもディスクローターに水がかからず、
晴天時と遜色の無い制動力を発揮する。だが、一度カバー内に水が入ると
恐ろしいほど制動力が低下し、元の制動力に戻るまで普通のディスクブレーキとは
比較にならない時間を要するという特徴を持っている。
ちなみに洗車してすぐに「わーい、きれいになった」と、いい気になって飛ばすと
自分の命を飛ばしそうになる思いができること受けあいである。
てなわけで、信号のかなり手前から、じんわりとブレーキを掛けて停止。
ふと、違和感を覚える。
MVXの調子がおかしいわけではない。なにか周囲の雰囲気がおかしいような。
そう、普段だと渋滞まではいかないけれども交通量の多い道路なのだが、
信号で停止している私以外、車やバイクがいないのだ。
前後の信号のタイミングや、流れの関係でそうなったのだろうが、まるで
異世界に迷い込んだような気分だ。
なんとなく落ちつかず、ニュートラルに入れていたギアを1速に落とす。
そしてまた、なんとなくバックミラーを覗き込む。
乗用車の姿が小さく映っている。
チラッと信号を見る。相変わらず赤のまま。まだ変わる気配はない。
また、バックミラーを覗き込み乗用車が近づいて来るのを眺める。
乗用車は一定の速度、見た感じ40km/h位で近づいて来る。
が、もう減速に入っても良い距離なのに減速する気配が全く見えない。
『ゲッ!このままじゃ突っ込まれる』
慌てて私はMVXを発進させ路肩に逃げる。と、その直後、
「キキィーッ!」
耳障りな音を派手に上げながら乗用車は私の横をすり抜けるようにして、
停止線、横断歩道を越えて急停止。
路肩に逃げていなければ確実に追突されていた。
『助かった・・・』
ホッとする間もなく、信号が青に変わり乗用車を抜いて走り出す。
件の乗用車も私とかなり車間を空けて動き出したが、すぐに路肩に寄せて停まっていた。
私も助かったとはいえ、しばらくは手の震えと動悸が治まらなかった。
落ち着いてから、文句の1つでも、いや、小一時間問い詰めれば良かったなどと、
考えもしたが全ては後の祭り。

以来、自分が先頭で停まった時は後続車がちゃんと停まるまで確認するのが
癖になったのだった。

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2006.10.21 Sat
MVX250F - 8 - 「排気煙対策」
納車時の始動性のあまりの悪さを目の当たりにしてしまい、
不安を感じながら始まった2代目MVXとの生活。
だが、それを払拭したいかのようにMVXの始動性は好調を保つ。
さすがに季節のせいもあり、チョークは欠かせないが、ほぼ1発始動。
1週間ほどで始動性に対する不安は消えた。
そして、MVXを受け取って帰宅時に感じた高回転域のエンジンの回り方だが、
初代同様、パワーバンドキープで走り回っているうちに徐々に軽くなり、
1ヶ月を過ぎた頃には初代と同レベルの鋭い回り方になってくれて一安心。
これでめでたし、めでたしと言いたいところだが新たに気になる点が。
それは排気煙。
MVXは排気煙が比較的多いと思うが、それにしてもちょっと・・・という感じ。
初代と比べて2代目の方が明らかに多い。
2代目は初代と違い、サイレンサー端部にゴムのパイプが装着されている。
このパイプ、排気が全て後方に行かない(背中にかからない?)よう、
横にも切り欠きが設けられているのだが、切り欠き部にはオイルがベッチョリと
今にも滴らんばかりに付着している。
もしかしたら、このせいかもしれないと、勇気を出してベッチョリを拭き取ったが、
目立つ効果は得られない。手がベッチョリに汚染されただけである。
となると、オイルポンプの調整が必要だろう。
だが、焼き付きに定評?のあるMVXであるから自分でやるのはちと怖い。
というわけで、ノウハウがあるであろうホンダSF(サービス・ファクトリー)に
出す事にした。
ホンダSFに着き、従業員に全体的な点検と排気煙が多い事を伝えると、
「あぁ、これなら。わかりました」と即座に工場内に押して行く。
普段だと1日程度預かりとなるのだが、ちょうど修理、点検車が捌けたところらしく、
少し時間はかかるが、その日のうちに上がると言う。

待合室に置かれたバイク雑誌をあらかた読破した頃、
「お待たせしました」と担当の従業員。
修理明細を見せながら
「点検の結果、交換する消耗部品はありませんでした」
「排気煙については、各マフラーを取り外しての清掃とオイルポンプの吐出量を
最大限絞ってありますので、かなり改善されると思います」
『吐出量を最大限絞る?』大丈夫なのだろうか?
不安になって聞いてみると
「MVXは初期のトラブルもあって吐出量がけっこう多めの設定なんですよ。
これは最後期型ですし、焼き付き対策シリンダーも入っているので問題ありません」
そういうことならと、納得してMVXを受け取る。
ホンダSFを出て、流れの速い幹線道路でアクセルをワイドオープンしてみる。
傍から見てわかるほど排気煙が減っている。
帰宅してテールパイプを見るとベッチョリの影も形も無い。
マフラー清掃してすぐだから付着するわけもないのだが。

それから数ヶ月が経ち、何台かのMVXと出会うこともあったのだが、それらと比較しても、
私のMVXは排気煙が少なく、また、怖れていたトラブルも起きなかった。
ま、あくまでも他のMVX比であって他社や次世代のマシンよりは多めだったが。

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2006.10.20 Fri
MVX250F - 7 - 「こんにちはMVX」
90%の衝動と10%の計算で買う事になった2代目MVX250F。
その待ちに待った納車の日が来た。

昼飯をエサに調達した友人FのGPZの後部座席に納まり一路上野へ。
バイク屋に着き、店内に入ると契約の際に担当だった従業員がすぐに声をかけてきた。
「(整備等)できてますよ。すぐに持ってきますから」
「そうですか。よろしくお願いします」
そして待つこと数分後、向かいの整備場の奥からMVXが姿を現した。
「おおっ!」思わず笑みがこぼれる。
が、MVXはすぐにこちらに来ない。
整備場前でエンジンを掛け、最後のチェックを行うようだ。
整備場から出して来た従業員がMVXに跨がり、キックペダルを蹴り込む。
1回、2回。だが、エンジンは目を覚まさない。
首を傾げながらチョークあたりをいじってまた1回、2回・・・
まったくエンジンが目を覚ます気配がないようだ。
傍にいたベテランらしき従業員が、「ちょっと俺によこせ」と交代し、
「いいか?こう掛けるんだ」とばかりにキックペダルを踏み込む。
が、何回やっても掛からない。
道路を挟んで立っている私にも彼らの慌てぶりが如実に伝わり、不安になる。
傍らに立っている従業員の顔を横目で見ると、心無しか引きつっている。
MVXの方に目をやると、道路端から整備場に引っ込んでしまった。
「ちょっと様子を見て来ますね」
従業員は慌てて整備場に駆け出して行く。

数分後、息を切らせながら従業員が戻ってきた。
「整備は万全なんですが、ちょっとプラグをカブらせてしまったようで」
ずいぶん苦しい言い訳に聞こえるのは私だけだろうか?
「はぁ、そうですか」答えながら従業員の目を見ると微妙に彼の瞳が踊っている。
ひとこと言ってやろうとしたところで、MVXが整備場より再登場。
今度は、MVXの周りを3人の従業員が取り囲んでいる。
そして1人がMVXに跨がりキックペダルを蹴り込む。
1回、2回・・・やはりMVXは目覚めない。
すると、残りの2人がおもむろにMVXの後ろにまわり、MVXを押し始める。
『お、押し掛けかぁ?』
なんぼ中古車だからってそれはないだろう。
暗澹たる気持ちでその光景を眺める。
1m、3m・・・まだ掛からない。5m、10m・・・「ベッ!ベッ!ベバーンッ!」
やっとMVXのエンジンが目を覚ました。
そのまま、3、4回レーシングさせてエンジンを切り、キックで掛ける。
今度は1発で掛かる。それを2、3回繰り返し、各部をチェック。
そして私の前にMVXを駆け足で運んで来る。
無言でMVXを見つめる私に運んで来た従業員が
「契約いただいてすぐに整備したんですが、ちょっとカブってしまったみたいで。
いちおうバッテリーも取り替えましたから大丈夫です」
どうも、今ひとつ信用できない。が、乗って帰るしかないと肚を決める。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、ずっと傍らに居た従業員が
「前も同じバイクだったということで、特に説明はいりませんね。
どうもありがとうございました。では、お気をつけて」
運んで来た従業員共々、とっとと店の中に入ってしまった。

なんとも言えない思いを噛み締めながらMVXを見下ろす。
が、ここに居ても何のフォローもないことはわかっている。
「おい、頼むぞ!」MVXに呼びかけながらキックペダルを蹴り込む。
「はいな!任せて!」とばかりに1発でMVXは軽やかな?アイドリング音を響かせる。
友人Fの後について走りながらエンジンの調子をチェックしてみる。
あれだけエンジンの掛かりが悪かったわりには調子が良い。
だが、高回転域の回り方が今ひとつ。回らないわけでは無いが、ちと重い。
前の乗り手が、回さない乗り手だったのだろうか?
ちょいと調教が必要なようだ。
だが、それと煙の量以外は問題無い。というか初代よりも良い感じだ。
ま、とにかくまたバイクに乗れる喜び。これに勝るものは無いと感じながら
帰宅したのだった。

そして、これが2代目MVX250Fである。
ずいぶんステッカーチューンがされているが、購入時からこの状態。
あまり好きではないので納車後に全て剥がしてしまった。

mv.jpg

MVXの1番最初の記事では、便宜上トリコロールカラーの画像を使用したが、
初代MVXもこれと同じカラーである。
ちなみにこのカラー、後期型とも東京地区限定カラーとも言われたものだが、
真偽の程はわからない。
ついでに言うと、MVXに跨がっているのはなぜか私ではなく、
正丸峠で最初に出会った男、ダースベイダーその人である。

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2006.10.19 Thu
衝動・・・行動
『やっぱり、バイクを辞めることはできない』
改めて確信したら、なんだか気持ちが軽くなった。
が、冬というバイクに向かない季節のせいだろうか?
VTを失った時の様な激しい禁断症状に見舞われることもなく淡々と日々が流れる。
年末、年始、そしてそろそろ節分を迎えようかというある日曜日。
バイト先の後輩の誘いもあり、上野のバイク街に行くことになった。

上野駅に降り立ち、バイク街に向かう。
バイク街はいつにもましてにぎわっている。
そんな中、あまり怪しげでないバイク屋を選んではバイクを見て歩く。
後輩は125ccへの乗り換えを考えているようで、MBX125やRZ125を見つけると
立ち止まり、じっくりと観察している。
確かに、正丸峠専用に使うなら125ccはベストかもしれない。
そんなことを後輩と話しながら4軒目のバイク屋に入る。
地元ではお目にかかれない4階だか5階建てのバイク屋だ。
みっしりと隙間無く並ぶバイクを1階から順番に見て回り3階に到達。
何気なくフロアを見回す。と、1台のバイクが私の目を引く。
それは、MVX250F。
しかも私が廃車にした物と同じカラー。
何かに憑かれたようにふらふらとMVXの傍に行き、じっくり眺める。
走行距離は約8000km。
見た限りでは大きい転倒はないようだ。
その上、オプションの外装3点セット(ラジエターカバー、アンダーカウル、
シングルシート風小物入れ)も装備されている。
気になるお値段は金198,000円也。
思わず「すみません、これ下さい」と叫びそうになる衝動を抑え店を出る。
さすがに同じバイクというのは芸がない。
と、思いながらもあのMVXがどうにも気になって仕方が無い。
後輩と他のバイク屋や用品屋を回りながらも、頭の隅にはMVXが居座っている。

日も暮れ始め、そろそろ帰ろうかということになったが、私の口をついて出たのは、
「もう1回あのMVXを見に行こう」という言葉。
後輩は仕方がないなぁという表情を浮かべながらもニヤッと笑い「いいですよ」
バイク屋に戻りMVXを眺めているとスッと背後に黒い影が立つ。
振り向くと満面の笑みを浮かべたバイク屋の店員。
「そのMVX、諸費用その他込み込み200,000円でいいですよ」
いや、お金がと渋る私に
「成人なら学生さんでもローン組めますから大丈夫ですよ」
「ナンバーもお客さんの地元のナンバーを取りますから」
まさに悪魔の囁きである。
私は暫し考えた。
『込み込み20なら頭金は半分は入れられるし、毎月の払いもバイト代で賄える』
『同じバイクで同じ色だし、修理したと言えば親も誤摩化せるか』
ここまで考えて私の思考は停止。
気がついたときには契約書に必要事項を全て書き終えていた。

「どうもありがとうございました」
思考停止状態のまま、店員の声に送られ店を出る。
『しょうがないなぁ、この人は』後輩の視線が冷たく私に突き刺さる。
耐えきれずに「いやぁ、こういうものって縁だからさぁ」
訳の分からぬ言い訳を口走りながら上野駅に向かう。

こうして2代目MVXとの付き合いが始まるのであった。

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2006.10.18 Wed
やめられない・・・
事故の後処理も全て終わり、またバイクの無い生活が始まった。
今までの私なら、即座に次のバイクを捜していただろう。
だが、さすがに今回は躊躇いをおぼえる。
中型二輪を取得し、VTを購入してからわずか2年程度で事故が4回。
最初の当て逃げや、友人の車に同乗していてといった私のミスではない
ものもあるが、普通に見てこの事故回数は異常だ。

私はバイクという乗り物を乗るのに向いていないのだろうか?
それとも、何か悪いモノに取り憑かれてしまったのか?

そんな考えがぐるぐると頭の中を駆け巡る日々が続き、
『もう、バイクに乗るのはやめよう』
半ばそう決心したある日のこと。
バイト先にバイク仲間のFが現れた。
「よう、久しぶり!」
「おう、いらっしゃいませ~。あと30分でバイト終わりだから待ってろ」
バイトを終え、コーヒーを啜りながら下らない話に花を咲かせる。
話が途切れたところで
「なんだか、沈んでるなぁ。顔色も悪いし」Fが言い出す。
「まぁな。さすがに今回は参ったよ」
「そういうときは、ほれ!」テーブル越しにFが何かを滑らせて来た。
「!?」思わず受け取り、見るとFのGPZ400Rのキー。
「いや、もうバイクは・・」口ごもる私に
「いいから乗って来い!今のお前にはそれが必要だ」
メット、グローブを押し付けられ、半ば強引に追い出された。

ヘルメットを被り、グローブを着けてGPZのセルボタンを押す。
冷えているせいだろうか?1気筒ずつ爆発しているのが手に取る様にわかる。
まるで生き物のようだ。
ばらついていたアイドリングが安定したのを見計らってGPZに跨がる。
1速に入れ、慎重に発進。
忘れようと思っていたあらゆる感覚が体の隅々まで蘇る。
楽しい!あまりにも楽し過ぎる!
走れば走るほど楽しくなり、5分程で戻るはずが30分以上走ってしまった。

バイト先に戻り、GPZを停めてヘルメットを脱ぐ。
なぜだろう?目から汗が滴り落ちて来る。
拭っても拭っても目から落ちる汗が引かない。
しばらくするとやっと落ち着いたのか、汗が止まった。
ゴシゴシと目を拭いながらひとつだけ思った。
『やっぱり、バイクを辞めることはできない』

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2006.10.16 Mon
MVX250F - 6 - 「さよならMVX」
あれは年末だったか、それとも年明け早々だったか。
暇を持て余した私は、○○のコーナーへ行くことにした。

しっかりと暖気運転をしてから家を出る。
寒さに負けない様にエンジンを回したいところだが、私の家の周辺の道路は
5ナンバークラスの車が、ぎりぎりですれ違いできる程度の道路ばかり。
できるだけ左側に寄って控えめなスピードで走る。
そして差し掛かった十字路。
この十字路がなかなかの曲者と言うか、交差している左右の道は見晴らしが良い。
だが、直進方向はちょうど道路が交差しているあたりを頂点に軽く左に曲がっており、
私の走っている方向からだと十字路の真ん中まで来ないと先が見えない。
先が見える様にとラインを少し変えて十字路に進入。
視界が開けた瞬間、目に入ったのは白い乗用車。
十字路のすぐ先の脇道から出て来たばかりなのか左にも寄らず
道路の真ん中を完全に塞いでいる。
『ゲッ!』
私に残されたのは、すり抜けられるかどうか微妙な幅の空間だけ。
即座にラインを左側ギリギリに変える。
だが、そんな私の努力を嘲笑うかのように新たなる刺客が現れる。
それは、オバハンの乗ったチャリンコ!
おとなしく左側を走ってくれれば良いのにを何を血迷ったのか、
一気にラインを変え、乗用車の右を抜けようとしている。
完全に進路を断たれた私に残された選択肢は2つ。

1.すり抜けラインを通り、オバハンのチャリンコをはね飛ばして逃げる。
2.全てを諦め、車に真っ正面から突き刺さる。

どちらも大変問題がある。というよりどちらも嫌だ。
と、『お転けなさい』
天啓なのか、私のゴーストが囁いたのか。
チラリと入った道路の右側はブロック塀などではなく生け垣。
うまく生け垣に突っ込ませることができれば被害は最小限で済むだろう。
それでは、とばかりにリヤブレーキをロックさせMVXを左側に一気に倒す。
見事にMVXは転倒し、生け垣に向かって一直線・・・のはずだったのだが、
さすがオンロードスポーツバイク。土にまみれるのは嫌なのか、
MVXは乗用車をロックオン、車に向かって一直線。
その姿は九三式酸素魚雷か、はたまたAIM-120 AMRAAMか。
「ドガシャーン!!」
生け垣に向かって滑る私の耳に、見事な悪夢の様な命中音が響く。
生け垣の手前で止まった私は、ゆっくりと起き出す。
今回も体に異常は全く無い。
MVXを見ると、VTの時の再現のように車体前部を乗用車の下に潜らせている。
乗用車から出て来た人に詫びて、MVXを引きずり出す。
今回は乗用車だし、VTほどのダメージは受けてないだろうと思ったのだが、
やっぱりフレームの角度が直角になっている。
またも、一発全損廃車である。

とりあえず、相手の家は近所だと言うのでMVXを路肩に寄せて停め、その乗用車に乗る。
恐縮しながらドアを開けると内張りにはビニールカバーが付いたままだ。
おそるおそる「最近買われたのですか?」と聞くと
「3ヶ月ほど前に新車で買ったんだよね」
背中を嫌な汗が一筋流れる。
もちろん、任意保険には入っているし心配は無いと思うのだが。
ほんの2分ほどで相手の家に着き、すぐに電話を借りて保険屋に連絡。
保険屋は、すぐに来てくれると言うのでちょっと安心。
そして私が未成年ということもあり親に連絡。
親共々改めてお詫びしていると保険屋が到着。
今後の処理等を説明してもらい、相手の家を辞して保険屋と現場に行き、
MVXを引き揚げる。
そのままVTを引き取って貰ったバイク屋に行き、廃車。
結局、MVXとの付き合いは僅か3ヶ月程度だった。
そして、私はまた長い?自粛期間を過ごす事になるのである。

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2006.10.14 Sat
MVX250F -5 - 「新たな遊び場」
連日の調教学習により、パワーバンドキープがそこそこできるようになり、
正丸峠へ再挑戦!と闘志を滾らせていたのだが、時すでに遅く正丸峠には
初雪が降り、凍結のため走れなくなってしまっていた。

この冬をどう過ごしたらよいのだろう?
今まで冬ってどう過ごしていたのだっけ?
そんなことを、つらつらと考えていたある休日。
バイト先の後輩が遊びに来た。
「あがてさん、○○のコーナーって知ってます?一緒に行きましょうよ」
ちなみに彼もバイク(RZ250R)に乗っている。
ついでに言うならば、彼をバイクの世界に引きずり込んだのは私である。
だが、彼は瞬く間に私を追い越し、違う世界へ行ってしまった。
あ、誤解の無いように言っておくが、彼は現在もちゃんと元気に生きている。
早い話がサーキット(レース)の方に行っちゃっただけである。
話がずれた。元に戻そう。

「○○のコーナー?」初耳である。
○○と言えば、私の家から10km強の地名だ。
どうせ、コーナーが2つ3つあるだけの道路に違いない。そう思いながら
彼と一緒に(というかついてって)○○のコーナーに行くことにした。

残土処理場のような所を抜け、目の前に畑が広がる。
「ここですよ」後輩がバイクを停めて私に言う。
昔は小川だったのを暗渠にしてその上を道路にしたのだろうか?
なるほど、確かにくねくね道のようだ。
それを裏付けるかのように原付から中型クラスまで10台程度のバイクが走っている。
その上、交通もほとんどない。
既に走っている連中と絡まないように後輩と走ってみる。
道幅的には普通の片側1車線。正丸峠より広い。しかも回りは全部畑で
ブラインドコーナーは1つもなく、路面もそこそこ良い。
『これはいいかもしれない』
ひとりごちながらコーナーを2つ、3つ抜けて直線。そして次のコーナー。
灰黒色のアスファルトがうっすらと茶色に染まっている。
スピードを一気に落とし、直立気味にコーナーに進入。
中回転域を使いじんわりと立ち上がるが、リヤが「ズリッ」
転倒の危険は感じないが、気分の良いものではない。
数カ所で「ズリッ」っとやりながら、元の場所に戻る。
走っている連中を眺めていると、路面の砂をあまり気にしてないようだ。
と、思ったら原付が転けて土煙を上げている。
もしかしたら、何も考えていないのかもしれない。

浮き砂を考慮に入れても、家から10km強という立地?の良さと
適度なくねくね具合は、大変魅力である。
だが、なんていうのだろうか?雰囲気が妙に引っかかる。
走っている連中の雰囲気ではない。道路の発する雰囲気というべきか。
『あまり攻めるんじゃないわよ』と私のゴーストが囁くのだ。
それでも、冬場、体がなまらないようにする程度には使えるだろう。
そんなことを思いながら数往復ほどして後輩と○○のコーナーを後にした。

帰り道。
とあるバイク屋の前を通り過ぎる時に後輩が「ここ!」と手で合図する。
なんでも最近、後輩が始終通っているバイク屋らしい。
まだ開店して間もないが、後輩が言うには「とてもいいバイク屋」だとか。
その時は「ふ~ん、そうなんだ」程度で終わった。
その時点では、まさかその店と20年近い付き合いになるなんて、考えもして
いなかったから。

そんなこんなで、とりあえず冬場の遊び場を確保したのだった。

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2006.10.13 Fri
DEATH NOTE 13 - HOW TO READ -
『DEATH NOTE』
週刊少年ジャンプで連載されていたコミックである。
数年前、新聞の紹介記事で興味を持ち、以来ズッポリとハマってしまった。
そして、最終巻(12巻)が発売された時に思わず予約してしまった物がある。
DEATH NOTE 13 - HOW TO READ -
いわゆる公式解析マニュアルといったものらしい。
それが入荷したと連絡があり早速取りに行って来た。

20061013191907.jpg

見ての通り、本にしては分厚い段ボールに納まっている。
何が入っているのかよくわからんが、とりあえず封を切る。

20061013191918.jpg

段ボールから出て来たのは綺麗で緻密なイラストの描かれた箱と謎の包み。
この箱の蓋を開けるとまた小さな箱が・・・なんて嫌なオチを
思い浮かべながら箱の蓋を開く。すると・・・

20061013191928.jpg

作中に出て来た、ニアお手製?(いや、現物は中国製とあるが)の指人形と、
DEATH NOTE 13 - HOW TO READ -
思わず頬が緩む。
で、もう1つの謎の包みはなんだろうか?
開けてみると、のり代とも折り代ともつかないフラップのついた展開図状の
物が出て来た。茶色の段ボールの表記で確認するとジオラマシートと言う物らしい。

20061013191938.jpg

説明書は無いが、綺麗な箱の蓋の方にセットする物のようだ。
と言うことで、あーでもない、こーでもないとセットしてみたら

20061013191948.jpg

こんな感じになった。
なるほど、だからジオラマシートなのねと納得。
ちなみにこのシート、裏はまた違う絵柄で二度楽しめるようになっている。

肝心の『HOW TO READ』だが、こちらも設定、解説などが盛り沢山。
作中では出てこないLのフルネームも明らかになる。
とりあえず、不用意にネタをバラすのは問題がありそうなので
「公式解析マニュアル」の名は伊達では無いと述べるに留めておく。
『DEATH NOTE』 をもっと知りたい方にはお勧めである。

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2006.10.12 Thu
MVX250F - 4 - 「学習」
ある程度予想はしていたが、それ以上に散々な状況に私は落ち込んだ。
MVXを手放し、中古の4ストマシンに乗り換える事も考えたが、
何だかMVXに負けて逃げ出すようで悔しい。
そんな手段を取るより、努力して乗れるようになればよいのだ。

ただでさえ少ない頭脳をフル回転させ、ウンウン唸りながら原因を考える。
結局出て来た答えはエンブレとエンジン特性だけ。
努力のわりには、あまりにも少ない答えだ。
もう少し何かあっても良さそうだと、また暫し考える。
が、空腹のせいか『今日の夕飯なんだろう?』という考えで頭はいっぱい。
思考を停止し、夕食をとることにした。
夕食後、今度は具体的に何をすべきか考える。
が、体内の血液は夕食の消化活動に総動員され、脳まで回ってこない。
なんだか幸せな気分で眠気が襲って来る。
これではいかんと、頭をすっきりさせるために風呂に入る。
風呂から上がった時点では、頭脳が一瞬明晰になったが、すぐに睡魔が襲いかかる。
これ以上の思考は無駄だと布団を敷き、床に就いたところでふと思った。
パワーバンド内でのアクセルワークが雑だから、いらぬスライドを誘発し、
結果、恐怖心に捕われる。
ならば、普段から積極的にパワーバンドをキープするようにすれば
自然に微妙なアクセルワークも会得できるのではないだろうか?
これはいい考えかもしれない。そう思った所で意識が遠のいた。

翌日。
さっそく、思いついたことを実践してみる。
発進後、2速に入れたくなるのをこらえ1速で引っ張る。
エンジンは常時「バーッ」と唸りを上げていてうるさい。
また、アクセルにちょっと力を入れるだけでエンジンが反応する。
正直な話、とても気を使うし疲れる。
つい、中回転域を使ってダラリと走りたくなる気持ちに負けそうになる。
そんな自分を叱咤しながら、ひたすら1、2速だけを使う。
そんな日々をしばらく過ごしているうちに、だんだんパワーバンドを使う
ことに何の躊躇いも戸惑いも感じなくなってきた。
最初は、怖かったシビアなエンジンの反応が逆にとても面白い。
ほんの少しのアクセル開閉にしっかりと反応するエンジン。
馴染んでしまえば、低中回転域などダルくて仕方が無い。
それと共に、あれほど感じていたエンブレの違和感がきれいさっぱり消えている。
それどころかエンブレがとても邪魔なものにしか感じない。
『なるほど!これが2ストの面白さなのか!』

こうして調教学習は無事に終了し、2スト中毒患者が約1名完成したのだった。

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2006.10.10 Tue
MVX250F - 3 - 「怖さばかり」
2ストのエンジン特性に今だ馴染めないまま迎えた日曜日。
正丸峠に向かう。
本来ならば、もう少し慣れてから行くべきなのはわかっている。
だが、季節は晩秋を過ぎ初冬。ちらほらと初雪の便りが聞こえて来る頃。
雪で走れなくなる前に、できるだけ走っておきたい気持ちが全てに勝る。

秩父側をゆっくりと走る。
さすがに夏頃よりは、多少バイクの数も少なくなって来たようだ。
いつも停まる待避所に入ると、そこにはいつもの顔ぶれ。
「久しぶり。事故ったんだって?」「大丈夫なのか?」と、声を掛けられる。
なぜ、私が事故ったことを知っているのだろう?
正丸の連中とは事故った後、一度も会ってないはずなのに。
不思議に思って聞いてみると皆「あいつが言ってた」と答えるだけ。
その「あいつ」も1人ではなく何人もの名前が出て来る。
どうも、私がしばらく来ないので誰かが冗談で「事故ったんじゃない?」
と言ったのが、どんどん尾ひれがついて「事故った」になったようだ。

ひとしきり話をした後、常連達とは別にひとりで走り出す。
1往復、2往復・・・。
少しずつペースを上げていく。が、VTの時よりかなりペースは遅い。
アクセルを閉じても、スーッとそのまま進むのがまだ慣れない。
エンブレを結構使っていたのだなと、あらためて自覚する。
そんな感じで周回していると私より少し遅い奴がくっついて来た。
『うーん、やだなぁ』
と、思いながらもそのまま走る。
やはりパワーバンドを使えないせいか、しっかり後ろに食いつかれる。
ついつい熱くなり、コーナーの進入でVTの頃と同じポイントまで突っ込む。
『ゲッ!オーバースピード!』
冷や汗をかきながらブレーキング。ギクシャクしながらコーナーを立ち上がる。
下まで降りてUターン。
手を振って先を譲ろうとするが、なぜか「どうぞ、お先に」と譲られる。
なかなか意地悪な奴だ。
仕方がないので上りも私が先行する。
下りほど食いつかれないでいけるのに気を良くして、ついアクセルをラフに開ける。
「ズリッ」
リヤが滑り、『怖い!』思わずアクセルを閉じる。
そんなことを繰り返しながら最後のコーナーにさしかかる。
VTで転倒した時の事が頭をかすめ、思わずアクセルを閉じ徐行でコーナーを抜ける。
頭では、わかっていても体に転倒の恐怖が染み付いているようだ。
これ以上、人と絡むのは嫌なので頂上の自販機で缶コーヒーを買って待避所へ。
「なんか走りが変だぜ。大丈夫か?」
常連の1人に言われる。
「うん、まだ慣れないせいか怖くてね」
その場は笑って取り繕ったが、心の中は悔しさと惨めさでいっぱい。
なんとも楽しくない、正丸峠復活だった。

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2006.10.08 Sun
MVX250F - 2 - 「初乗り」
いよいよMVXが私の物になる日が来た。
紹介してくれた友人の車に乗って売り手の勤務先に行く。
着いた先は四輪のディーラー。道理で名義変更を厭わないわけだと納得。
ちょうど手の空いた売り手に挨拶して書類一式を貰い、確認してから
虎の子の金十三万円也を渡し手続き終了。
お礼がてら紹介してくれた友人と売り手に飲み物を奢りしばし雑談。
売り手が上司に呼ばれたのをしおに別れ、MVXに跨がる。
シート高はデータ上VTと同じだが、シート幅が広いためか少々足着きは悪い。
と言っても、VTと比べてのことで問題はまったく無く、あまり違和感は無い。
せいぜい、2ストということで容量が大きくなったタンクとレッドゾーンが
低くなったタコメーターが「VTとは違いますぜ」と主張する程度だ。

サイドスタンドを払い、キックペダルを引っ張り出す。
キックスタートは以前エンデューロに参加した際のXL125S以来だ。
一発で掛かるか、少々不安になりながらキックすると、思っていたより
軽い踏力であっさりとエンジンが掛かった。
理論上1次振動0という触れ込みの90°V型だが、VTより振動が多く感じる。
それ以上に「ベロベロベケベケ・・」というエンジン音が少々情けない。
低速の無い2ストということを考え、心持ち回転を上げながらクラッチミート。
ヌルリとエンストすることもなくMVXは無事に走り出した。

道路に出て、アクセルを徐々に開けていく。
想像していたよりもフラットで乗り易いが、あまり加速感が感じられない。
特に5000~6000rpm付近は不整爆発ゾーンのせいか、余計に加速感の無さを感じる。
が、7000rpm付近になるといきなり豹変。
「ベーッ」とも「バーッ」とも聞こえる音に変わり、周囲の景色が一瞬にして変わり、
今までと比べ物にならない加速感と共にタコメーターの針は一気にレッドゾーンを目指す。
『うぉ?なんじゃこれは?』
思わずアクセルを戻し、またアクセルを開けると「ビュン!」と
周囲の景色の流れ方が変わる。
とてもVTとの馬力差が5馬力だけとは思えない加速だ。
またアクセルを戻して、開ける。
なんだか楽しいような、それでいてちょっと怖い。
そんなことを繰り返してながら走っていると前方の信号が赤になった。
VTと同じ感覚でアクセルを閉じる。
が、全くと言ってよいほどMVXのスピードは落ちない。
『ゲッ!止まらねぇ』
4ストに比べ2ストのエンジンブレーキは効きが悪いということは知っていたが
効きが悪いなんて可愛い物ではない。エンブレが無いと言った方が正しい。
慌てていつもよりFブレーキを強く掛け、なんとか止まる。
『ふ~、助かった』背中を嫌な汗が一筋流れる。

自宅に着くまでには多少慣れたが、あまりのエンジン特性の違いに、
この先はたして乗り続けていけるのか不安になった初乗りだった。

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2006.10.06 Fri
MVX250F - 1 -
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VT250F亡き後、私の愛車となったのが「MVX250F」
まずは、MVX250Fについてカタログ的な話をひとつ。

1982年にデビューし、3勝を上げたホンダ初の2サイクルGPマシンNS500。
その水冷V型3気筒というレイアウトを踏襲し、開発されたのが「MVX250F」である。
と言っても気筒配置は、NS500が前1気筒、後2気筒に対しMVXは前2気筒、
後1気筒と逆である。
最高出力は40PS/9000rpm、最大トルクは3.2kg-m/8500rpm、乾燥重量138kg。
軽量かつハイパワー、発売当初は「NSレプリカ」とも呼ばれ大好評!
のはずだったのだが、見事にずっこけ「悲運の迷車」の称号を欲しいままにした。
ずっこけた理由は幾つかある。
まず、発売時期が悪かった。
1983年1月に「クラス最強」と謳われ発売した直後にヤマハからRZ250R(43PS)
その後すぐにとどめを刺すかのようにスズキからRG250γ(45PS)が発売され、
明智光秀の三日天下並みの早さで「クラス最強」の座から滑り落ちた。
次にMVX特有のトラブル。
初期生産型だけらしいが2番(後ろシリンダー)の焼き付きが頻発。
すぐに対策シリンダー(クリアランスを広げた物)とオイル供給量の増加で対処したが、
一度流れた悪評(焼き付き易い)を払拭することができなかった。
それと同時期に、排気管位置の影響か背中がオイルで汚れて困るなんて話も良く聞いた。
また、トラブルではないがVT250F、VF400Fとほとんど同じデザインであること。
V型エンジン独特の排気音(並列の弾ける乾いた音と違い湿っぽい)が上げられる。
そして、エンジン特性。
ホンダサイドとしては初の2サイクル250ccロードスポーツということもあり、
乗り易さを求めて比較的フラットなパワー特性で仕上げたのだが、
既存の2サイクルユーザーには、その特性が受け入れられなかった。
事実、MVXの後継機種であるNS250R/Fでは対照的とも言えるエンジン特性
(ATACにより低速トルクを確保していると言うが)になっている。

この失敗(だろうなぁ、やっぱり)により、当時スタンバイしていたMVX400が
お蔵入りとなったとか。(真偽のほどはわからないが)
だが、後年NS400Rが同じV型3気筒エンジンで発売されたところをみると、
お蔵入りの話は案外真実だったかもしれない。
と、まぁ悪い所ばかりのようになってしまったが、そんなに悪いバイクではない。
実際、私のミス以外で焼き付いた事などないし。
なにしろ、このMVXの経験がNS250R/F、そしてNSR250に繋がっていくのである。
そういう点ではホンダの2サイクルロードスポーツの進化に無くてはならないモデル。
だったと思うんだけど・・・。

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2006.10.03 Tue
悔恨、そして・・・
『なぜ、あの時タコメーターを注視してしまったのか』
『大通りを通っていれば・・・』
『くそ!あんな所にトラックが停まってなければ・・・』
VTを廃車してから悔恨と逆恨みでいっぱいの日々がしばらく続いた。
が、「喉元過ぎれば・・・」の例え通り言うべきか。
1ヶ月もすると、今度はバイクに乗りたくて乗りたくてしかたがない。
走っているバイクの音が近づけば、その場で立ち止まって見送り、
駐輪しているバイクがあれば、時間も忘れて眺め回し・・・。
と、ほとんど禁断症状である。
そんな私に同情したのか、危ないと思ったのだろうか?
ある日、「バイクを売りたいと言ってる知り合いがいるんだが?」と
友人が話を持ちかけて来た。
「俺に売ってくれ!」即答したが、まだ車種を聞いていない。
深呼吸をして、気分を落ち着かせてから「バイクは何?」
すると「MVX250F」
「2ストか」
今まで、2ストに乗った経験と言えば、試験で乗った謎のカワサキ125だけ。
また、「2ストは初心者には勧められない」等のバイク雑誌の記述を思い出し、
ちょっと躊躇う。
が、禁断症状が末期に差し掛かっている私にとって願っても無い話だ。
「で、そのMVXは幾らなの?」
「いちおう15万。でも、大事に乗ってくれる人だったら値引きすると言ってる」
「買う!相手に会わせてちょうだい!」

その場で売り手に連絡を取ってもらい、迎えた週末。
売り手と挨拶を交わして、MVXと御対面。
外装に目立つ傷などは無く、とてもきれいだ。気になる走行距離は7000kmほど。
とても気に入ったが、2ストにはまだちょっと不安がある私は、
「MVXってどんな感じのバイクですか?」と聞いてみた。
すると「う~ん、車に興味が移っちゃってあまり乗っていないんでねぇ」と、
少々歯切れの悪い答え。
その答えを聞いて不安になったのが顏に出たのか
「15万と言ったけど、13万でいいよ。名義変更もこちらでやるし」
そこまで言われて買わない手は無い。2週間後に納車ということで商談成立。

こうして、次に乗るバイクが決まったのだった。

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2006.10.02 Mon
VT250F - 24 - 「脇見は危険!」
正丸峠初転倒を喫してから2週間程経ったが、今だ後悔醒めやらぬ私。
だが、運命の神様は非情にも更なる鉄槌を下す決意をされたらしい。

普段と変わらぬバイト帰りの晩だった。
CB50時代に嫌な思い(一時停止違反)をした大通りを避け、1本裏道を走る。
心なしか、エンジンの吹け上がりが悪く感じる。
50mほどの真っすぐな道に差し掛かった所でタコメーターを見ながら、
軽くアクセルを開閉してみるが、別にレスポンスは悪くない。
『なんだ、気のせいか』安堵しながら視線を上げる。
「ノオォ~!!」
今まで駐車車両などいたことがないのになぜか大型トラックが!
どう頑張っても停まれる距離ではない。
真っ白になった頭の中で「リヤをロックさせて転倒させろ!」と声がする。
リヤブレーキペダルを思いっきり踏みながら、右にVTを倒し込む。
倒れたVTは一直線にトラックの下へ。
私は、顔を下にした状態で右斜め前へ。
「ドカーン!」とも「ガチャーン!」ともつかぬ音が聞こえる。
シールド越しにえらい勢いでアスファルトの路面が流れる。
小さい頃からの思い出が走馬灯のように頭をよぎってゆく。
ヘルメットのチンガード部分が「ザーッ」と音を立てながら削れてゆく。
顎が削られそうな恐怖に耐えかねて起き上がろうと手を着く。
途端に手を支点に今度はゴロゴロと転がり出し、とても起き上がれない。
路肩のブロック塀が、どんどん近づいて来る。
『もう駄目だ!塀にぶつかる!』
諦めかけたが、なんとか塀ギリギリで体が止まった。
「おい、大丈夫か?」
スケボーを抱えた男性が、心配そうに私を覗き込んでいる。
「あぁ」と返事にならない返事をし、彼に支えられながら起きあがる。
怪我は擦り傷だけですんだようだ。
ゆっくりとヘルメットを脱ぎ、見てみるとチンガード部分は平らに削れている。
「あそこの公園にいたらすげぇ音がしたからさ。来てみたんだよ」
彼は50mほど離れた公園から来てくれたようだ。
ということは、相当凄い音がしたのだろう。
トラックの持ち主くらい出てきそうなものだが、しばらく待っても誰も出てこない。
とりあえず、彼に手伝って貰いVTをトラックの下から引っ張り出す。
当然のことながら、前回りとFフォークは完全に逝っている。
でも、なんとか直せるかもしれないと一瞬淡い期待がよぎったが、すぐに消えた。
フレームのダウンチューブがほとんど直角に近い角度を為している。
まごうことなき一発全損廃車コースである。
かと言って、ここに放置しておくわけにはいかない。
変わり果てたVTを押して行こうとすると彼が「あ、俺が押して行ってやるよ」
私の家まで送ってくれた。

翌日。
フレームが逝っていたのは錯覚だったことを祈りながら、車体カバーをそろそろと剥ぐ。
日の光の下で見るVTは一段と凄惨さを増した感じで・・・
やっぱりフレームは完全に逝っていた。
その翌日。近場のバイク屋にVTを引き上げて貰い廃車手続きをした。
全走行距離は、22000km弱だった。

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2006.10.01 Sun
VT250F - 23 - 「自制心」
「乗れている時ほど自制しろ!」
良く言われる警句である。
そんな話をひとつ。

秋晴れに恵まれた日曜日。
比較的バイクの数も少なかったと記憶している。
それが証拠に午後にはいなくなる早朝組の常連達がまだ残っていた。
久しぶりの再会を暫し喜び合い、また久しぶりに常連が一団となって走り出す。
1往復、2往復。
ふと、私は妙な事に気付いた。
普段だと私は彼らに少々遅れをとるのだが、それが無い。
彼らにしっかりとついて行ける。かといって目一杯でもない。
みんなペースを抑えているのだろうと思いながら、10往復ほどして待避所に戻る。
VTを降りると、午後組の1人が
「どうしたの?いつもと走りが違うよ」と、声をかけて来る。
自分ではそんな自覚がない。いつもと一緒。強いて言えば多少、感覚が敏感になり、
体が軽く感じる程度だ。
だが、見ている側からすると今までの走りと別物に見えるようだ。
交通量が減るまでしばらく時間を潰し、また一団で走り出す。
普段の私のポジションは最後尾なのだが、今度は真ん中あたりに組み込まれる。
一緒に走った常連達も、今日の私が少々違うと思っているらしい。
下見の1往復が終わり、一気にペースが上がる。
が、先ほどと同様に遅れをとることがまったく無い。
コーナーではステップが「ガリガリ」音を立てるが、まったく気にならない。
むしろ、心地よく感じる。
路面の変化、VTの挙動、全てが私の支配下にあるような不思議な感覚。
そして、常連達と対等に走っている嬉しさからくる高揚感。
これが、「乗れている」ということなのだろうか?
待避所に戻ると、一緒に走った常連達から
「おい、凄いじゃないの」「とうとう目覚めたね」等と言葉をかけられる。
そろそろ夕刻になろうかという頃。
早朝組の常連達は、三々五々帰宅の途につき始める。
私も、最後の一走りとヘルメットを被りVTに歩み寄る。
すると、午後組の常連が近づいて来て
「乗れているときほど慎重にな」
「うん、わかった」シールド越しに彼の言葉に答え、走り出した。

数往復目の上り。
FZ400Rが、私の前についた。
明らかに私よりペースが遅く、コーナーの立ち上がり以外は常時つついている状態だ。
さっさと追い越してしまいたいが、道路、対向車の状況により不可能。
せめて、譲っていただきたいのだが、後ろから観察している限り望み薄だ。
だんだんイライラが募ってくる。
後から考えれば、この時点で私は冷静な判断力を失っていたのだろう。
頂上に向かう最後のコーナーが視界に入る。
頭の中で「進入で奴を抜かしてしまえ!」と悪魔が囁く。
『よし!』悪魔に魂を売った私は一気にアクセルを開け、直線の中間でFZと並ぶ。
負けじとFZもアクセルを開け加速する。
最後のコーナーは右で出口が緩くなる複合コーナー。
私はアウト側、FZはイン側の状況で、ほぼ同時にブレーキング。
そして私は、カットイン。が、FZはなぜかカットインせずにそのまま急制動中。
彼の視線は真っ直ぐ前方に固定されたまま。
「げっ!!まずい」
思う間もなくバックミラーが軽く接触したのか「カツーン」と音を立てる。
その直後、私はガードレールに向かい横になって滑ってゆくVTを眺めていた。
ガードレールをくぐり抜け、崖下に落ちたバイクの話が脳裏を掠める。
「頼む、お願いだ~止まってくれ~!」
私の願いが届いたのか、VTはガードレールギリギリで動きを止めた。
FZは、無事急制動に成功し、転倒を免れている。
立ち上がって体に異常がないかチェックするがどこにも痛みはない。
いつの間にか私に忠告した常連がVTを起こしてチェックしている。
とりあえず、VTは常連にまかせて、FZに近づきライダーにひと言詫びを入れる。
彼は、茫然自失状態だったようで「あ、いえいえ」と返し、去って行った。

VTの状況は、ビキニカウルとウインカーが少し削れ、ブレーキレバーが曲がった程度。
崖下に落ちなくて良かったと安堵している私に、忠告してくれた常連がひと言。
「だから乗れてるときは慎重にと言ったろ?俺もそれでやっちゃったからさ」
大きな後悔と共にそのひと言がとても胸に沁みた。

ちなみに、2人の妙齢の女性が、最後のコーナー手前の待避所で、
走るバイクを興味深げにじっと見ていたのだが、
それが、私の走行に影響を与えたかどうかは内緒である。

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